ツインアーチのメリークリスマス花火
2004年12月11日(土) 晴 20:00〜20:06
愛知県一宮市光明寺 国営木曽三川公園138タワーパーク


 毎夏の花火巡りではすっかりお馴染みとなった一宮。この街のシンボルタワーであるツインアーチ138(138タワーパーク)で今年からの試みで始まったという、ツインアーチのメリークリスマス花火ショー。特殊効果花火主体のささやかなイベント型花火であることは判っていたのだが、いつもお世話になっているこの地域での花火、やはり気になる。クリスマスシーズンならではの素敵なイルミネーションと併せて楽しんでみようと早速出掛けてみた。


ツインアーチと
ソフトクリームイルミネーション

 会場となる138タワーパークは、付近の路上にまで園内の駐車場に入りきらない車が止められる程の大混雑、気楽に訪れた私は早くもその混雑ぶりに圧倒される。900台は止められるという園内の巨大な駐車場は、私が到着した17時半頃で既に満車状態で入庫するのに20分近くかかる程の、想像以上の大盛況を見せていた。いやぁ〜夏の花火大会並みだなぁっと感心しながら、美しくライトアップされたツインアーチ下の事務所を訪れ、花火の打上場所を伺ってそちらを訪ねてみる。
 花火はツインアーチの北側に少し離れた木曽川沿いの風紋の広場で打ち上げられる。立入禁止のロープが堤防上に張られ、警備員さんが要所に配置される雰囲気から、この先で花火が打ち上がることは容易に想像できた。しかし既に闇に包まれる広大な木曽川の河川敷の、いったい何処に花火がセットされているのかがまるで解らなく、警備員さんにどの辺で上がるのかを教えてもらって、大まかな位置を把握するのが限界であった。やはり暗くなってからの会場入りはキツイ。
 音楽花火ということで、音響機器の配置も完了しており、メイン観覧場所はおおよそ察知できた。しかし、写真を撮るという意味では、ツインアーチと花火を同時に写し込もうという目論見が見事に外れてがっかりする。この配置では小型花火しか上がらない打上条件に高さ138メートルものツインアーチを写し込むことはかなり厳しいものがある。対岸の川島町に渡るか、河原に降りて斜から臨むようなアングルで挑めば何とかなりそうなのだが・・・・。つまらない写真になりそうだとぼやきながら、取り敢えず撮影場所は棚に上げて、イルミネーションに彩られる園内の散策に出掛ける。

 園内のあちこちに美しく彩られたイルミネーションを求めて、大勢の人々が繰り出している。恋人同士がうっとりとした表情を浮かべ、家族連れ子供達の楽しそうな声が響く園内は、クリスマスの甘いムードに包まれていた。私も妻と共にそんな雰囲気を満喫しながら、気に入った場所を見つけては写真を何枚も撮って、光溢れるツインアーチのクリスマスを楽しませてもらった。
 2本の双曲線が描く優美なツインアーチ、普段は明日の天気予報に合わせた色のライトアップしかなされないツインアーチも今夜は時間と共に刻々と色を変えながら、合計で7色にライトアップされ、人々の目を存分に楽しませている。お菓子のオブジェやソフトクリームイルミネーションが彩る遠路の先に鎮座する直径50メートルもの巨大なクリスマスケーキイルミネーション、その大きさに思わず溜め息。地上では光の点線が点滅するだけの大きな光の仕掛は、ツインアーチの展望台から見下ろすと、愛知万博のキャラクター、モリゾーとキッコロを描き出すイルミネーションクイズ(クイズに応募すると抽選で素敵な花火のプレゼントが当たります)であったりとユニークな光の演出を園内の至る所で満喫した。忙しないこの時期にこうしてのんびりと素敵な一時を過ごせる、ギスギスとした日常から開放され、幸せな気分に浸れるのが妙に嬉しくて嬉しくてたまらない。誰にも気兼ねなく子供のようにはしゃいでおもいっきりリフレッシュした。

ライトアップされるツインアーチ、15分間隔で色を変えクリスマスの雰囲気を盛り上げてくれます

 20時の花火の時間が迫ってくる。半時間前から観覧場所にスタンバって、三脚を大きく構えて待機した。目の前はただ闇に包まれるだけの広大な木曽川、背後は溢れんばかりの光に包まれているっていうのに、何とも寂しい光景だ。河原に降りたいなー。と誰か降りているカメラマンは居ないかと見渡すもそんな人影はどこにもなく、今から降りるような真似は花火の打上を妨害するような行為に思えて気が退ける。対岸に渡る時間的な余裕もなく、まぁいいっか今夜は打上物はないんだと諦めて、この場所で写真を撮ることにする。
 園内のアナウンスに導かれて大勢の観衆が、風紋の広場を見渡すエリアに集まってきた。人影もまばらだった一帯は季節外れの花火を求めて訪れる人々で溢れ、いつしか人垣ができるまでに混雑する。みんな立ち見、パイプ椅子に座っていた私もこれにつられて立って撮影に臨む。開幕数分前にもなると、3重ぐらいの人垣が出来上がって、ちょっとした花火大会並みの混雑をみせていた。

ツインアーチの
クリスマス花火

 ここで思わぬハプニングが起きる。
 「あぁ!ここが空いているよー」あどけない声に続いて、二人の子供が我が三脚の前に割って入り込んでくる。「ここはお兄ちゃんが写真撮るために取っている場所なんだよ・・・・」って説明するいとまもなく、更に4人の子供が私の回りに群がって、一人一人、三脚の前に入り込んでいくのだった。三脚を広く構えていたから私の回りに少しばかりのスペースが空いていたので、そこを空きスペースと子供達に狙われたのかもしれない。
 こうなってはもうどうにもならない、少し後ろにバックして前列を6人の子供達に譲る。ありゃ〜と後方を眺めると3人のお母さんがm(__)mの表情を。「お兄ちゃん、写真撮るから三脚の足を蹴らないでね」って懇願するも素敵な花火を目前にした子供達には何を言っても上の空。f^_^;

 20時、音楽が流れ花火が始まる。開幕と同時に地上で一斉に点滅するトーチ、よくある演出だが、これにつられて大きな歓声が漏れる。続いて音楽に乗ってリズミカルに舞う花火たち。星の花束打ち、トラ、扇ウェーブ等と特殊効果花火を駆使した音楽花火であった。
 子供達の嬉しそうな声と笑顔に包まれて観覧する花火。普段は花火の質がどうであったとか演出の内容はなどとあれこれ思いを巡らせながら観る花火であるが、今夜は子供達の花火を観る純粋無垢な表情と喜びに満ちた声に包まれると、そんなことはどうでもよくなる。私も童心に還って、クリスマスシーズンを彩る季節外れの花火を楽しませてもらった。
 2曲のクリスマスソングで構成された約6分間の花火、あっという間の心和む幸せな一時であった。終了と共に大きな拍手に包まれ、そして人々が幸せそうな満たされた笑顔を浮かべて帰っていくのが何ともいえなく嬉しかった。

 本部テント付近の煙火関係者の皆様に「ありがとうございました」そう声をかけさせてもらったところ「また来てくださいよ。毎回、曲は変わりますから」と言われる。12月の毎週土曜日に開催されるタワーパークの花火、毎回曲を変えながら違った花火を届けている姿勢に感心する。最終日の25日はイルミネーションクイズに当選した方の選曲による花火ショーになる素敵な特典も付いている。こういった試みも、花火を愛する私には嬉しく感じてしまう。

 花火が終了すると、21時の閉園を待たずに一斉に帰路に就く。まるで花火大会終了を連想させるかのような人の流れをみせるのだった。
 一宮には不思議とご縁がある。今年も尾西・江南と併せてこの地域の花火を楽しませてもらった。夏の花火でここを訪れる毎に感じることだが、一宮の持つほのぼのとした家庭的な雰囲気がたまらなく好きだ。子供を持つ身になれば毎年必ず訪れるだろう。そして、この業者さんの力強い大きな盆を描く大輪とまた出逢ってみたい、そう感じながら私も閉園を待たずに会場を後にした。  


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