第49回鳥羽みなとまつり大会
2004年7月23日(金) 晴れ 20:10〜21:30
三重県鳥羽市佐田浜駐車場沖 鳥羽湾海上
市制施行50周年を記念して過去最大の規模で開催される鳥羽みなとまつりの花火。尺玉が80発も登場するとあって、これは絶対に見に行かねばと意気込むのだが、当日午前中いっぱいは仕事が・・・・。夕方着でも大丈夫だろうかと逡巡したが、思いきって行ってみた。その結末といったら、これでもかと大玉の瀑圧を浴び続けてもうメロメロ、かぶりつき派大満足の花火だった。海の街の夜空を彩る豪快な花火はもちろん、街の人情とか情緒までたっぷりと味わった。
次々に飛び出す尺玉、いったい何回出逢っただろうか海上自爆花火。グランドフィナーレは尺玉10発同時打ち。海が燃える夜、鳥羽の街が熱く燃えた。
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| メイン会場(多彩なイベントが繰り広げられます) |
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| 19時前の沿岸部、まだまだ余裕があります |
仕事を早めに切り上げて、何とか鳥羽の花火を観覧できないものかと随分悩んだ。どう頑張ってみても現着は18時頃になる。観光協会に問い合わすもやはり時間直前になっての車での来場ということで、色好い返事を頂くことは出来なかった。それでも諦めきれない。そんな折、場所取りは遅くからでも大丈夫との貴重な情報を頂いて、鳥羽に向かうことを決意した。
仕事の疲れを癒すため、妻にハンドルを託してグッスリと休んだ。目覚めると伊勢インターを出たところ、鳥羽までの残り僅かの行程を42号線でラストスパート、渋滞など無くスムーズに市内まで到着できた。この時点で17時と予定より1時間早く市内に着いたことに気をよくして、駐車場の確保に取りかかる。市内各地に設けられたみなとまつり用の臨時駐車場は、この時間帯に入ると無料開放となっている。セオリー通り会場に最も近い駅付近の駐車場に狙いを定めるのだが、どこも満車、満車で新たに入庫することなど叶いそうにない。遠く離れた水族館付近まで行かねば・・・・と諦めかけたところ、「こっちこっち。もう1台空いてるよ!」と声をかけていただき、自転車に乗って誘導して下さった先のマリンパーク駐車場に車を止めることが出来た。行き場を無くし途方に暮れる他府県ナンバー車を見て、親切に案内してくれたのだろうか(しかも無料駐車場です)、なんて有り難いことだ。何度もお礼を述べた。ありがとうございます。
ここから徒歩10分程を歩くとメイン会場に到達する。会場は駅直近にあるので、電車を使って訪れるのがベストと言える位置関係。
鳥羽湾に沿うようにして拡がる佐田浜駐車場に設けられたメイン会場には、ステージ、神様の仮宮まで設けて多彩なイベントや神事が執り行われ、その周囲を囲むように屋台がずらりと軒を連ねている。私が訪れたときには、ちょうど鳥羽物語と題する踊りが盛大に行われている最中であった。これをスルーして、まずは沿岸へと場所取り場所取り。初観戦なので演出を把握するためにもアナウンスが聞こえる位置がいいなぁと思いつつ辺りをロケハン、メイン会場奧の海側がベストと睨んでここに狙いを定めた。18時前だというのになんだか拍子抜けするほどにがらーんとしていた。結局、海縁の堤防前の最前列、お隣は立入禁止という前を人が通ることのない絶好の位置を確保できた(しかも後ろは海への排水溝、後方を気にすることなく堂々と立って撮影してもOK)。鳥羽湾にズデーンと浮かぶ打上台船を真っ正面に臨む超かぶりつき席、おそらく観るにしても撮るにしても誰よりも花火に近い位置を確保したに違いない。果たしてこんなに近くで写真が撮れるのやろか?お隣には名張から初めて鳥羽に来たというご年輩のカメラマンがおられ、お互いに顔を見合わせながら、まあ頑張って撮りましょうよと笑って健闘を誓い合うのだった。
待ち時間の退屈しのぎには事欠かない。場所を確保すると、メイン会場に舞い戻って次々に繰り広げられるみなとまつりのイベントを鑑賞した。鳥羽古謡と題する踊りに始まって、抽選会、女性歌手のステージ、鳥羽九鬼水軍太鼓と分刻みの催し。上空には陸上自衛隊の攻撃ヘリ3機が華麗に祝賀飛行と粋な演出着きのてんこ盛り状態。
メイン会場では地元商工会系の屋台が軒を連ね、こちらも大盛況。安い品揃えで名産の海の幸もあって目移りする。美味しかったのはウニ飯、たっぷりとウニが入っていて1パック200円はお値打ち。屋台のない海沿いで花火を待っていても、子供たちがポテトなどをバスケットに入れて「いかがですかぁ〜」と甲子園並の行商に繰り出すのだ。いやぁ大人顔負けですなぁ。海の子供たちはとにかく元気で微笑ましい、感心、感心。(思わずポテト買っちゃいました)
私たちの隣は立入禁止区域になるのだが、少し高台の見晴らしの良い広い更地になっている。暗くなると共にお客さんが入り込んで、絶好の観覧席と化していった。19時半頃になってようやく警察が繰り出して一掃したのだが、また直ぐに観衆が入り込んで、とうとうそのまま開幕を迎えるのだった。ここからの眺めは、堤防などの邪魔が入らないので一番良かったに違いない。
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| 開幕スターマイン |
そうこうしているうちに日が暮れて、海の花火が始まろうとする。20時開始予定と花火大会の開幕にしてはやや待たされるのだが、多彩なイベントを盛り込んだおまつりの一環として開催される花火なので仕方ない。お隣の方と名張の花火の話題などで盛り上がり、特に待たされたという感じでもなく開幕を迎えた。
市制50周年の節目の年を迎えた今年のプログラムは、第1部からの5部構成で、「誕生、つながる、ふくらむ、はぐくむ、飛翔」とそれぞれの部にテーマが入り、鳥羽市が誕生してから現在に至るまでを各テーマに合わせた花火で表現するというものだ。各テーマには「音速スターマイン通常の4倍のスピードで打ち上げます」などの興味を惹くみだしが入っており、どのような演出で攻めてくるのかが楽しみである。
予定時刻の20時を10程過ぎてからカウントダウンをコールして花火大会開幕、台船からドドーンとスターマインを放つ。みなとまつりのフィナーレを飾る花火、海が燃える夜が始まった。
オープニングの後、早打ち、小型スターマインに混じって早速尺玉が登場する。尺玉は花火大会を通じて80発も盛り込まれており、序盤からふんだんに登場した。千輪菊と錦冠菊を同時に放ってくれたり、海上で豪快に自爆させたりと尺玉を使った印象的なシーンが随所にみられ、登場する玉も綺麗に咲くものが多くて見応えがある。少し欲を言えば熊野で噂の千輪菊(ごく稀に登場)や、多重芯を見せて欲しいところ。
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←単独では ↓写し込むと |
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| 海上自爆スターマイン 震えるような瀑圧はもうサイコーです |
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驚いたことに第1部からプログラムには載っていない海上自爆花火が始まった。左手、港の先端で始まった自爆花火は、台船の後方を廻り込んで右側へと進む船を追いかけるようにして次々に海上で咲き乱れた。
投げ込み式の海上自爆花火。単体では完全な半円形に開かず、水の抵抗を受けるのかやや歪な広がり方をするのだが、何といっても次々に花咲く様は壮観である。そして押し寄せる瀑圧が凄いのなんの。後半は尺玉まで投げ入れているのか、全体的に大きな玉を使った演出が多く、その瀑圧がたまらない、ズコーンという爆音と共に水面を這うようにして押し寄せてくる瀑圧の荒波を何度も浴びまくるのだ。今夜の花火大会を通じて海上自爆スターマインと呼べる演出は4〜5回はあったと思う。他にも、1発だけ大玉を投げ入れただだけの演出もあったりと(台船のスターマインと連携を計ったかのような演出も有り)、ふんだんに登場するのだった。船は右から左からと花火を投げ込みながら海上を何度も往復した。船が動くと必ず自爆が起きる。来るぞ来るぞと後半は慣れっこになってワクワクしながらそれを待つ。一晩でこれほど何回も水上自爆を目にするとは思ってもいなかった。
プログラム第2部は音楽花火、メロディに乗ってリズミカルに花火を打ち上げるというもの。今回は映画音楽をテーマにした5曲構成。殆どのお客さんが知っている(と思う)ジュラシック・パークのテーマ曲に始まり、踊る大走査線のテーマ曲の際は、遊泳星や蜂を使って躍動感を上手く演出、フラッシュダンスを流したパートでは柳や降雪物などを使った静かな演出という具合。しかしながらリズム感という意味では?打上のピッチが全体的にゆるゆるで物量が伴わなく、音楽が聞こえない位置で観覧されている方は、物足りなく思ったに違いない。
第3部は海上自爆がふんだんに盛り込まれおり、2〜3回は自爆スターマインを味わったかな。台船からも斜めに打ち込む海上打出しみたいな角度で小型花火をゆったりと放つシーンもあったが、こちらは?って感じ。
第4部は観客参加型企画花火「ハートを探して」。様々な打上花火に混じって登場するハート型花火をいくつ上がったか数えてみようというもの。「今年はいくつのハートを見つけることができるかな?皆さんも一緒に愛を育んでいきましょう」と絶妙のナレーションで場内を盛り上げるなか、早打ちに混じってハート型花火が登場する度に大きな歓声があちこちで沸き上がる。こういった企画は観客の受けが良く、大変な盛り上がりをみせた。もちろん数えた数を応募して、それが当たっていたら素敵なプレゼントを貰えるというお楽しみ付き。この企画は楽しかった。私も嫁さんと二人でハートを数えた。ヒュルルルルーと独特の音を立てて昇る花火がハートだったと思う。
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| 千輪菊(貴重なシーン) | 次々に飛び出す大玉 | スターマイン(大玉入) | 音楽花火(ジュラシック・パーク編) |
さて、ラストの第5部「飛翔」へと舞台は進む。フィナーレを飾るのは今回が初登場という「音速スターマイン」、何でも通常の4倍の量と速度で花火を打ち上げるというものだ。
このスターマインは確かにそれまでにはない物量があって、4倍?の花火だったかもしれない。しかしながら、ここに至るまでの花火がゆったりし過ぎていたので、最後になっての畳みかけるような一気の打上は、今夜に限って4倍と呼ぶに相応しい。
音速スターマインのフィニッシュは豪快に尺玉10発同時打ち、ボボボボッっという射出音も伝わって、よっしゃ!来たー!とばかりにシャッターを切る。突き抜けるようにして上り詰める尺玉の群れ、これが飛翔をイメージしたものなのか。そして大音響と共に弾ける。それは夜空を金色に染め上げる満天の錦冠菊だった。これが海面へゆったりと枝垂れるシーンをバッチシ撮ったぞと思いきや、仕込まれていた大量の雷様がビカビカっと強烈な閃光を放ち、撮った写真はまるで使い物にならなかった(しかしながらこの震えるような爆圧はたまらない)。
21時半前に終了と予定時刻を大幅に超えて記念大会は幕を閉じた。打上のピッチがもう少し早ければ予定通りにいったかもしれない。
再びメイン会場の屋台を冷やかしてみる。すると売れ残ったビールをタダでもいいから飲んでいってと気前よく振る舞うシーンも見られた。そんな海の街で開催された記念大会は、場所取り、立入禁止区域内での観覧もと、どこか大らかな空気に包まれるほのぼのとした環境下で繰り広げられたとっておきの3051発だったと思う。(来年は第50回とまたまた記念大会になりそうですね。今年以上の盛り上がりを期待しています。)
今夜は写真的な位置取りを無視した、問答無用の超至近距離観戦を実践。鳥羽のかぶりつき観戦、大会を通じてふんだんに登場する大玉の想像以上の瀑圧を空と海から全身に受け続けた。空からは間断なく登場する大玉、海からは津波の如く押し寄せる海上自爆を何度も被り、フィニッシュの尺10発同瀑を受けてもう陶然となる。いろいろと思うところのある花火だが、間近で味わう美しい大玉の迫力は格別。これぞ花火の醍醐味、通常の花火大会ではまず体験できない幸せな一時だった。
帰路は国道42号まで出てしまえば、これといった渋滞もなくすんなりといった。明日は桑名、こちらも楽しみである。