長浜・北びわ湖大花火大会
2004年8月5日(木) 曇り一時雨 19:30〜20:50
滋賀県長浜市港町 長浜港


 仕事帰りに訪れる花火ということで計画した長浜。今夜は荷物の軽減を計るため、重いデジキスくんを温存して、慣れ親しんだ小さくて可愛い愛機、クールピックス4300と鞄にスッポリ入る小型三脚を携えて、花火撮影&観覧に臨んだ。 


 
18寺前の長浜駅の様子

 長浜駅に向かうJRの新快速は、今年はその名の通り爽快にぶっ飛ばしてくれた。朝から断続的に降り続いた台風の影響による雨も止んで、仕事も順調に片付き、妻ともホームで無事に落ち合う。昨年とは大違いの全てが順風満帆に長浜に向かうのだった。
 通勤客などで溢れていた湖北に向かう列車内は、長浜に近づくにつれて、次第に浴衣姿の女性、家族連れ、カップルばかりが目立ってくる。北陸本線に入る米原駅に至ると、待ちかまえていたホームに溢れんばかりの花火客がどーっと乗り込んで来て、列車はたちまちはち切れんばかりの花火客を満載にしたまさに花火号と化した。
 狭い長浜駅のホームは前よりに高架式の出口が設けられており、先頭車両に居るほどスムーズに構内から抜けられる。そんな駅の特徴も読んだ乗車位置も効いて、すんなりと駅を出て、向かいのスーパーで夕食をたっぷりと買い込み、余裕綽々で18時半過ぎに花火会場入り。

 今回はやけに余裕があるじゃないか。場所取りは大丈夫なのか?
 はははっノープロブレム(^O^)。実は桟敷席を確保していたのだ(何回も観覧しているのでたまには桟敷から&昨年の始まってからの会場入りへの反省)。外見上一目でそれと見分けが付く紅白の幕で覆われた桟敷席は、北ビワコホテル前の長浜港を真っ正面に見渡すエリアに築かれている。中に入ると綺麗に茣蓙が敷かれ「い、ろ、は、に、ほ、へ、と・・・」とエリア分けされたその中で、適当に場所を確保して観覧するというものだ。
 ところが、17時半頃に夕立に見舞われたようで、せっかくの茣蓙が水をたっぷり含んで座れたものじゃない。しかし、スタッフが親切にもビニールを切って即席のシートを来場者に全てに配るという機転を効かして、観覧に支障のないようにしていた。
 18時10分頃に桟敷に着いたのだが、雨の影響かお客さんの出足は鈍く、のんびりと待つことが出来た。紅白の幕に覆われた如何にも日本の納涼花火大会という雰囲気の中でゆったりと夕食を摂ってプログラムに目をやり、ディスクジョッキーお二人のツイントークを楽しみながら開幕を待つというのもなかなか良いものだ。
 そんな桟敷も予想に反してみるみるうちに埋まっていった。開幕前にもなるとほぼ隙間無く埋まった。
 さて、いつものように三脚を構えて花火を待つ。今夜は使い慣れたクールピックスでの撮影、気楽に行こうと決めていた。ところが気になることが2点ばかり。空は今にも泣き出しそうな雲行き、持ちこたえてー!と祈るばかり、風は東よりの風が強く吹き、こちらも気が気でない。対岸の湖に突きだした埠頭の根本に組み立てられた仕掛の煙をもろに浴びそうな気配だ。
 開幕を待たずに雨が降ってきた。仕方なく傘をさして鑑賞する。開幕に先立って始まった花火鑑賞教室は、雨の中で迎える羽目になった。
 19時半、無情の雨の中での開幕。中日・淀川に続いてかー!っと諦めかけたところ、10分程で完全に止んでくれた。(そのまま最後まで持ちこたえました)
 開幕仕掛とスターマインでオープニングを飾り、以後はスターマインと早打ちを繰り返しながら進行していく。参加4社のスターマインを順繰りに見せながら、その傍らでは種類を揃えることなく早打ちを賑やかに上げ続けるスタイルが基本になる。プログラムは昨年とそう変わらない、3年も続けて観覧すると、長浜の特徴もほぼ分かってきて、落ち着いて花火鑑賞に臨むことができる。
 中盤、港の先端から放たれた3基同発のワイドスターマインを終え、いよいよ長浜の見所に入る。日本煙火芸術協会銘品集と4社競宴大スターマインパレードだ。
銀芯錦青光露 青芯紅煌星 大雄芯菊先紅緑 キラキラ芯緑変化 紅緑芯銀波先青紅
彩色芯輝錦菊 マジックの花 芯入染分菊残輪 八重芯菊先青光露 大スターマインパレード
*今回は芸協玉中心に掲載、クールピックス4300による写真です
2004年 プログラム抜粋
19:30 花火鑑賞教室5号
19:40 開幕仕掛&
スターマイン
スターマイン&
3・4・5・6号早打ち
20:05 大仕掛&
特大スターマイン
20:15 日本煙火芸術協会
銘品集5号100発
20:25 4社競宴大スター
マインパレード
大スターマイン&
4.5.6号早打ち
20:50 ナイアガラ&
超特大スターマイン
 今年は北びわこ大花火大会の名を冠して開催されることもあってか、昨年比倍増の5号20組100発が披露された。アナウンスを受けてお客さんの目の色が変わり、この業者さんの花火は伊勢で見たとか、この作品は中日にもあったなどの声が所々で飛び交う、やはり桟敷席、観客の質もどこか違う。
 そんな私も実は芸協玉100発が一番の楽しみ。プログラムを頂いて真っ先に確認したのも実は芸協玉。バイオの花に始まり八重芯菊先青光露で終わる、ほぼ割物で統一された作品による仕立ては見応えたっぷりだ。一玉一玉に歓声をあげ、我を忘れたように空を見入った。なんだか一昔前の岐阜中日花火大会を鑑賞しているような気分だ。
 これが終わると長浜名物の4社によるスターマイン競演に移る。型物をふんだんに使ったものや、斜め打ち、2か所からのスピード感溢れる演出も有りで、Vトラなどの派手な飾り付けも効いて、それなりに楽しませてくれた。
 後半は大スターマインとワイド早打ちの同時打ちで進行する。物量のあるスターマインの隣では4,5,6号が間断なく打ち込まれるので、とにかく賑やかだ。平成淀川の見事に統一されたパッケージの花火を観覧した後だけに、各業者さんの花火をごちゃごちゃと混ぜ込んだだけの野性的な打上には複雑な心境になる。せっかく6号まで放っているのだから、早打ちの玉揃えを統一するとかスターマインと早打ちを分けるとか、何か工夫ができないものだろうか(昨年の観覧記にていっぱい書いたのでこれ以上書きません)。もっとも、これが一般的な花火大会の演出なんだろうな。

 終幕はナイアガラと超特大スターマイン。例年どおりの低く仕掛けられたスケール感のないナイアガラだが、放つ煙は凄いなんの。東風に乗ってこちらに流れてくるナイアガラの膨大な煙に一瞬にして包み込まれた。なにも見えない状況で超特大スターマインに点火されたのだから、ろくに見えない。「早く消えろナイアガラー」と心の中で叫ぶしかない。終幕のスターマインは時間も物量もあるのだが、とにかくナイアガラの煙が掃けない。ようやく煙がなくなりかけた頃にフィニッシュの錦冠打ちだけをかろうじて垣間見ることができた。
 今年は煙に泣かされ、まともに鑑賞できなかった終幕の超特大スターマイン。これも毎年、担当業者さんが変わるのかな。そうであれば、来年が楽しみである。

 今回は桟敷内で初めて長浜の花火を観覧した。花火に集中できるようにと、灯りを消した雰囲気の中、迷子のアナウンスなど花火大会中には一切入れない大会進行にも好感が持てる。たまには桟敷で独特の風情を味わいながらゆったりと花火を観覧してみるのも良いものだ。

 花火が終了すると直ちに撤収、人混みを掻き分けダッシュで駅に向かう。過去最速の21時20分頃にはホームに入ったのだが、既に停車中の新快速電車は満員で入る余地なし。次発の40分の臨時電車に乗って脱出成功。運良く席に座り、やれやれと一眠りしていると、吊りかごに荷物を置こうとしたご婦人の手から、するりとこぼれて私の顔面をもろに直撃。これは痛かった。

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