日記2005夏

第41回 みつかいどう花火大会
2005年8月5日(金) 晴 19:30〜20:45
茨城県水海道市 鬼怒川河畔橋本運動公園


旅の始まりはこの列車から
指定席を取るのに苦労しました


 プロジェクトMなる計画を立てて、ほぼ一年近く前から観覧計画を立てた水海道。きっかけは地元にお住まいの愛好家ほとさん(花火の世界)との交流によるものだった。
 私の観覧範囲は、北近畿から東海、頑張って長野・静岡までと何故かレッテルを貼っており、関東にまで花火だけを観に遠征しようという発想自体がなかった。関東地区の花火は02年、当時では秋に開催されていた調布の1回きりである(私の花火観覧としては最も遠い地点)。あの時は東京に行くついでに無理矢理花火をくっつけた遠征だったが、今回は正真正銘の花火だけを目的とした遠征である。事情により妻を欠いた私一人の花火旅。大垣駅まで見送ってもらい、すまない思いで東へと向かう列車に乗り込んだ。
 こうして水海道遠征がついに実現したのだ。列車内は一晩中灯りが落とされなく、また私自身興奮していてあれこれ思いが巡り殆ど眠れなかった。東京には午前4時半頃に到着。首都圏の通勤ラッシュにはまりたくなく、そのまま茨城まで直行した。
 午前6時過ぎに水海道への起点となる取手市に到着、ここで随分休憩した。茨城は未踏の地、今回、花火が縁で記念すべき人生初の訪問となった。ローカルなイメージの列車で親しみが感じられる関東電鉄に乗り換えて、車窓から流れる景色を楽しんだ。コンクリートのジャングルよりもこういった景色が馴染みがあって好きだ。
 水海道に降り立つとホテルに荷物だけ預けて、真っ先にお世話になったあの方の下へと向かう、そして鬼怒川河川敷の打上会場へと向かった。初めての出逢い、初めての花火、何もかもが新鮮そのもので焼け付くような強烈な日射しの下、暑さも忘れて期待に胸を膨らませ子供のようにあちこち見て回った。

オープニング花火 ナイアガラ富士と裏打ち
開幕から水海道花火ワールドに
どっぷりと引き込まれます

 観覧&撮影は結局土手の上からとなった。その土手上も場所取りが既になされているので、なかなか全ての花火を捕らえきれる好位置が空いていない。花火との間合いがよい地点で空いている場所を見つけても河川敷内に茂る樹木が邪魔になって諦めざるを得ない。打上のセットが思っていたよりも河川敷の土手寄りにまで伸びていたので、撮影となると好位置は限られていた。

 風向きも良く絶好のコンディションであった。お客さんの出足もゆったりとしたものであったが、19時頃にもなると運動公園内の有料席も土手の道路もほぼお客さんで埋まった。
 花火大会の本番は19時30分からであるが、19時から告知花火として5号が打ち上げられる。プログラムによると30秒間隔で計50発となっている。憧れの水海道花火大会を目前にしてあれこれイメージして本番を待っていたのだが、実際に花火が上がると吸い込まれるように無心になって眺めていた。そうしているうちに辺りは暗くなって、いつの間にか本番を迎えていた。良い演出である。

 開幕からいきなり張り物仕掛を用いた好演出が入る。4号が一斉に火を噴き、間もなくゆったりとナイアガラ富士が浮かび上がった。英文字型物を3箇所から添えて「MITSUKAIDO」をしっかりアピール。スタートから実に印象深い演出であった。
 ここから様々なタイプのスターマインを主体に単打を絡ませ、そして水海道のならではのとっておきの見せ場を織り交ぜたプログラムが披露される。
 開幕から間もなくして入った地元の偉大な作家、野村陽一様による花火GALLERY。5号玉が2箇所から100発打ち上げられた。緩急をついた打上、そして何といっても上がる花火が美しい。何回も登場したエメラルド色の花火は目にも鮮やかな輝きを放っていた。
 単打ちと言えるようなプログラムはこれを含めて、市民花火、花火ミュージアム、イメージ花火・夜空のアラカルト、ファイアーアートコンテストと入るのだが、それは何れもしっかりと役割を担った洗練された内容のものばかりで、多くの花火大会で見かけるような単発早打といった場繋ぎ的な要素の打上は水海道では見当たらない。
 市民花火ではある方が共同で協賛された花火に特別な思いを寄せて観覧させてもらった。今夜この場におられない分までしっかりと目に焼き付けて、大切にカメラに収めさせてもらった。多くの方々が協賛なさっている市民花火、上がる花火はこれまた素晴らしい花火ばかりで協賛者の思いに見事に応えていた。

市民花火 7号昇朴付
 大錦冠菊ピンク小割浮模様

 さて、もっとも楽しみにしていたのは、何と言っても花火ミュージアム〜至高の世界・美の巨人たち4〜という花火ファンを泣かせるようなプログラムである。お名前を聞くだけでも平伏してしまいそうな偉大な4人の花火作家様による究極の作品を5発ずつ(内訳・7号3発8号2発)鑑賞できるというまさに究極のプログラムなのだ。
 私のような若輩者が語ることができないレベルの作品ばかり、下手な写真ではあるが、今回はベタ貼りするので究極の芸術花火を少しでも感じていただければ幸いである。また、終盤では花火の巨匠スーパースターマインの競演と題して先の4名様のうち、菊屋小幡花火店様と篠原煙火店様のスターマインが披露された。
 ファイアーアートコンテストと題して披露された、芸協会員15名による8号玉1発による創作花火のコンテストも先の花火ミュージアムに負けないくらいの超一級の芸術作品を披露した。ここまで充実したプログラムが一同に揃う花火大会も珍しい。主催者様の良い花火大会にかける努力の賜物だろう。

 花火大会は進行も極めてスムーズで、演目も豊富、そして花火の質はどれも最高のものばかりである。それに音楽が加わることで場内のムードを更に盛り上げ、逸品揃いの花火をより引き立てる重要な役割を果たしていた。
 水海道で用いられている音響機器からのサウンド効果は抜群で、音楽を効果的に用いた演出が随所にみられた。何れも違う曲を用いたミュージックスターマインがプログラムの合間に3回も入り、ウルトラマン花火ではもちろんウルトラマンの唄を添え、型物ばかりを揃えたイメージ花火・夜空のアラカルトではディズニーミュージックにのせてファンタジックな空間の中で花火を打ち出すといった観衆をノリノリにさせる演出が光っていた。選曲一つを取っても実に良く吟味されていると感じる。その集大成が大会を締めくくるプログラムとして登場する音楽と花火が一体となって繰り広げられるスペクタル花火ショー、ナイトシアターIN水海道ハナビリュージョン2005である。 
 土手の近くといった想像以上に左端からワイドに打ち出された。3曲構成で、始まりと終わりにボリュームを持たせて、真ん中はゆったりと花火を魅せてくれた。威風堂々にのせて打ち出されたラストでは、信じられないくらいのボリュームで観衆を魅了した。広角に難がある我がカメラにはとても入りきらないスケールだった。打上場所の関係で大きい玉が端からしか使えないところが唯一残念であるがそれにしても圧巻のボリュームだった。
 これをを終えるとフィナーレ花火として打上花火があちこちで舞い上がり、止め打ちの八重芯錦冠菊が素敵な花火大会とのお別れを告げた。

 あっという間に時間が過ぎた。非の打ち所がない花火大会とはこういう花火大会を言うのだろうか。何もかもが理想的で見応え満点のまさに花火愛好家冥利に尽きる大会。ここまで観に訪れて本当に良かったとしみじみと実感する永く心に残るであろう素晴らしい花火大会だった。
 良い花火大会は郷土の誇り、素晴らしい財産であると改めて感じた。今回、水海道花火大会と出逢うきっかけを頂いたほとさん、そしてお世話になった全ての方々にこの場をおかりして深く感謝を申し上げます。
 
余談 記念に頂いた水海道花火大会タオルは、この後、各地の花火大会で目にする愛好家の証とも言えるトレードマークとなるのだった。もちろん、私も各地の花火遠征に愛用し、今では大切にしまっています。

水海道写真集
第41回花火大会プログラム(ほとさん・花火の世界より)
花火ミュージアム 至高の世界・美の巨人たち4
野村陽一様作品
7号昇朴付 変芯引先
エメラルドバリバリ
7号昇朴付
 変芯白菊青紅
7号昇小花付
八重芯黄金点滅
8号昇小花付
八重芯引先紅光露
8号昇分火付
八重芯錦冠菊
篠原茂男様作品
7号昇分火付
八重芯菊先紅光露
7号昇煌小花付
八重芯菊先青紅
7号昇閃光雷付
八重芯菊先銀乱
8号昇分火付
八重芯煌きの華
8号昇小花付
三重芯の菊
小幡清英様作品
7号昇分火
変芯錦冠紅点滅
7号昇尾花
八重芯キラキラ菊残輪
7号昇銀朴付
彩色千輪菊
8号昇錦段咲小花付
八重芯菊先青白点滅
8号昇木葉付
三重芯菊先紅銀乱
青木昭夫様作品
7号昇曲導付
彩色芯緑降霜万華鏡
7号昇小花
変芯菊先オレンジ銀乱
7号昇輪星
不思議な輪
8号昇尾花
八重芯菊先銀乱光露
8号昇天銀竜
三重芯菊先紅光露
第8回ファイアーアートコンテスト
8号昇小花
銀芯ステンドグラス
今野正義様作
8号昇小花
八重芯錦冠菊点滅群声
森 武 様作
8号昇小花
八重芯銀点滅菊
山崎芳男様作
8号昇朴付
椰子芯覆輪千輪菊
阿部正明様作
8号昇小花
雌雄芯菊先紅光露
青木昭夫様作
8号昇小花
芯入覆輪菊
篠原茂男様作
8号昇雄花
八重芯菊先変化
田村清治様作
8号昇小花
芯入水色牡丹先銀響菊
池谷博文様作
8号昇小花
マジックの花
小口昭三様作
8号昇朴付
大万華鏡
磯谷尚孝様作
野村陽一花火
GALLERY
5号染め分け牡丹
ミュージックスターマイン
PARTT 
歓びの空へ05
市民花火 8号
八重芯錦冠菊紅点滅
花火の巨匠
スーパースターマイン
菊屋小幡花火店
夢の花回廊
花火の巨匠
スーパースターマイン
篠原煙火店
花火百景in水海道
ミュージックスターマイン
PARTV
Shall We だんす?
ナイトシアターIN水海道 ハナビリュージョン 2005
花火と音楽が一体となって繰り広げるスペクタクル花火ショー
フィナーレ花火
打留8号
昇曲付八重芯錦冠菊
素晴らしき花火芸術、ありがとう水海道。
郷土の誇りとして水海道花火大会をお勧めしてくださってほとさん本当にありがとうございます。
今夜の感動はいつまでも忘れません。

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