一宮市民花火大会
2004年8月28日(土) 曇り 19:00〜20:30
愛知県一宮市 光明寺公園


 このところ週末になると必ず天気が崩れる。今週末も台風16号の影響を受けて、ぐずついた空模様。夏のフィナーレは岐阜県下呂市馬瀬の馬瀬川花火大会と早くから決めていたのだが、飛騨はあまりにも遠い、悪天候を受けて計画変更を余儀なくされる(根性なしなのです)。結局、愛知県一宮市で開催の一宮市民花火大会をチョイスした。こちらは、昨年に続いての観覧になり、大会の雰囲気は熟知している。冒険を避けた格好の一宮行きとなった。


 出発が遅れ、高速を使わず下道を走りきったことから、花火会場となる光明寺公園への到着は17時半と随分遅れてしまった。昨年の観覧経験から場所取りはそれほど苦にならない会場事情だが、これだけ到着が遅れては仕方ない。土手の斜面に腰掛けて観覧せざるを得ないと覚悟していた。それでも取った場所は土手の最前列と最高の位置を確保。実は、運良く地元の親切な家族連れに場所を譲っていただいたのです。(ありがとうございます)

すいか割りに興じる人々 公園内で遊ぶ子供たち

 一宮には他の花火会場にはない、ほのぼのとした空間がある。今年も待ち時間にそれを満喫した。場内には夏休み最後の想い出づくりに繰り出した子供達の元気な声が響き、良く整備された立派な総合公園の至る所で、家族団欒の和やかな光景が繰り広げられる。
 空は相変わらずどんよりと曇っているのだが、なんとか持ちこたえてくれそうな気がした。西南から吹く絶好の風は、光明寺公園のどこから観覧しても申し分ない。あの蒸し暑さもなくなり、スズムシやマツムシ、コオロギなどの涼やかな音色に包まれる場内は、すっかり秋の訪れを感じさせる。

土手から場内の様子
中央ツインアーチ138と東海北陸自動車道

 土手下の大会本部を訪ね、一宮市民花火大会のプログラムを頂く。全玉名、号数が掲載のプログラムは一宮の花火を観覧する必携のアイテムだ。プログラム構成は昨年と変わらない、2社競演のスタイルで、15号までの幅のある打上と日本煙火芸術協会銘品集50発、終幕のナイアガラと特大スターマインが見所。今年は木曽の清流をテーマにしたということで、木曽川を題したスターマイン、玉名が目に付く。

 一宮市長の開催挨拶を経て、仕掛に火が入り、これが綱火を流れて河原に仕掛けられた枠仕掛に文字が浮かび上がる。「一宮市民花火大会」と、続いてスターマインを放って開幕した。昨年は開幕直前に携帯を落とすチョンボをしでかして、開幕から暫くを見逃してしまった。私にとって2年越しで一宮の開幕を目にすることができた。

 始まってしまえば、プログラム解説などのアナウンスは一切入らない。淡々と同じ玉が5発づつ上がり続く。やや単調で退屈な空間に思えるかもしれないが、プログラムには玉名が完全に明記されている。これを見比べながらじっくりと鑑賞するのが一宮の醍醐味である。(勉強になります)
 

開幕スターマイン
夢の花をあなたへ
10号錦冠菊先紅分火

 8号まで放って一区切り、次は別の業者さんがスターマインから3〜8号までの単発をプログラム通りに上げてくれる。これを何回か繰り返して前半が終了する。
 1発目の15号を無事に打ち終えて、5号50発の煙芸協会銘品集が始まった。他の玉と同様に、アナウンスなど入れず淡々と打ち上げるのだが、お客さんの反応はどこか違う。良い玉は説得力が違うと実感した。
 後半に入ると2社同時打ちになって、前半とはまるで別の賑やかさがある。終盤の8号10号を同じ場所から重ね打つスタイルも変わらずと、やや残念なシーンだが、打上が少しばらけたので、何玉かは重ならずに撮ることができた。大玉は1発(確か8号)低空開花するシーンがあってどきっとした。

 終幕近くに入った特大スターマイン、こちらはなんと3基同発で4号をふんだんに織り込みとても豪華な一幕だった。続く終幕のナイアガラと特大スターマイン。こちらも昨年とは比べ物にならないほどにパワーアップしていて正直驚いた。トラ、青・紫の牡丹玉が端から順番に咲き流れていくシーンはスピード感に溢れ、新鮮で印象的。3基から様々な花火をこれでもかと放ち場内の興奮はピークに達した。
 15号玉を2発、続けて打ち上げ、花火大会は終了。グランドフィニッシュの15号浮模様入錦冠菊は、尾西で出逢った20号や昨年の15号に比べて、木曽川にまで降り注ぐあの引きの強さがなく、終幕を飾る玉にしては寂しいものだった。それでもお客さんの反応は良く、大きな拍手で大会は終了した。
 帰路は国道22号まで出るのに少し苦労したが、後は渋滞もなくすんなりと脱出。反対の名古屋行きはかなり混雑していた。
 
 賑やかなアナウンスや余計な音楽など一切入らない落ち着いた雰囲気の一宮市民花火大会は、不思議と好感の持てる大会。今年も残り僅かになった夏のひとときを一宮で過ごさせてもらった。尾西市、木曽川町との合併を受け、新「一宮市」誕生によりこの花火大会もどのように変貌するのかが気になる。

ナイアガラ大瀑布と裏打ちの特大スターマイン「清流木曽川に奏でる光と音のハーモニー」
フィニッシュの15号玉
錦冠菊浮模様













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