第16回 平成淀川花火大会
2004年8月3日(火) 雨 19:50〜20:40
大阪府大阪市 淀川河畔(新十三大橋〜JR神戸線鉄橋)


前 編

 昨年の感激が忘れられない。攻めまくる、見せ場が次々に訪れる・・・・あぁ凄い究極の花火ショー。見所満載のみごとな大輪が瞬きする間もなく咲き乱れる光景に感激すると共に、来年も絶対に再戦するぞと心に堅く誓って1年が過ぎついにその日を迎える。
 しかしながら、昨年経験した悪夢も同時に蘇る。大混雑は嫌だ、何時間も無駄に彷徨うのは絶対に嫌だ。JR塚本駅は二度と使わないぞ!

 淀川の花火は本当に素晴らしい。始まったら止まらない攻めの一手で押しまくる花火には心底感激した。ところがあの混雑を避けねば・・・・。昨年初めて淀川の花火を経験して身をもって得た教訓の一つに、終了直後に発生する大混雑をいかにして回避するかという大きな問題に直面した。大混雑にはまることなく、スムーズに脱出できる方法を導き出すのが今年再挑戦するにあたっての大きな課題であった。その結果、導き出した答えは関西最大のターミナル「大阪駅」を起点にすることだった。
 
 メイン十三会場の対岸(真裏)となる大阪市内側、淀川左岸大淀会場の土手上で花火を観覧する、今年は早くからそのように決めてかかった。たとえ風向きが悪くても後学のために左岸の様子を経験しておこうと決め込んで現地を訪れてみたところ、風は淀川の上流から下流に向かって吹いており、どちら側で観ても状況は同じといった感じだった。正午前と無駄に早く現地に入り、あっさりと場所を確保して対岸でスタンバっている愛好家の方に電話を入れてそちらの様子を伺う。この時点では左岸の方が少しおいしかったかな。

大淀会場から見る9隻の打上台船
手前には緑の絨毯が生い茂げる大淀会場河川敷(土手上から撮影)
台船は連結して使用するもので、横に幅広く取った打上場所を活かしたワイドな演出が見物。水中スターマイン用の玉は台船群に沿って仕掛けられたものと台船の両脇に仕掛ける2種類の水中仕掛を従えています。これらが一体となったコンピュータ制御の神業のような見所満載の花火を堪能できます。
夜になると打上の背後を彩る十三のネオンは梅田ほど明るくなく、花火の色が引き立ち、時折大阪空港に着陸する飛行機が花火と重なる大淀会場ならではの光景が味わえます。

 午からの長い待ち時間、ジリジリと太陽が照りつける河原でじっと待つのは自殺行為。都会なので適当に時間を潰せそうなところはそこら中にありそうな、と思っていたのだが・・・・ありゃりゃ?実はないんだよねこの辺は。大阪市街地側というのに淀川の堤防裏は住宅と工場が建ち込んで時間を潰せそうな商業施設は不思議なくらいになかった。結局、梅田まで戻って時間を潰すことになる。それにしてもなんでまた梅田まで戻るんやろう。十三の繁華街が直ぐ側に拡がる右岸とはえらい違いだ。
 巨大な梅田の地下街、それに直結する百貨店巡りを楽しんで時間を潰し、再び地上に出たところ、眩しく輝いていたあの太陽はどこにもなかった。いつの間にか雲が拡がって思わしくない空模様となっていた。

 会場に戻り昼間に確保した土手上で開始を待つ。左岸から観る会場の様子、夕刻だというのに昨年経験したあの混雑ぶりが嘘のような観客の入り具合だった。これなら頑張れば仕事帰りに電車で訪れて花火を観ることができるかも?そんな色気を持ってしまいそうな入り具合。昨年経験したあの大観衆はどこへ行ったのだろう?
 上記写真のとおり、淀川左岸は河川敷の整備が行き届いてない。広大な河川敷の大半は自然のままに生い茂る雑草に覆われ、観覧できるスペースは河川敷内の3分の1くらいに限定される。9隻もの打上台船の真っ正面となる特においしいエリアが、深い草むらに没しているのだ。一応、こちら側にも桟敷席があるのだが、それも台船をはすから観る一画に設けられており、対岸のように真っ正面かぶりつきといったものではない。やはり裏会場といった感じがする。

大都会でこんなのを見かけるとドキッとします気を付けてください

 じっとしていても退屈なので会場内に繰り出してみた。河川敷を覆う草むらには、所々に遊歩道のような散歩道が何本も通じていて、そこから入り込むことができる。背丈ほどの草むらの中を歩けるちょっとした探検気分を味わってみる。すると「うぉっっ!なんじゃこりゃ!」都会におよそ似合わないおぞましい看板があちこちに立っているじゃないか。でもその先には・・・・。あるんだなこれが、こういった場所が穴場っていうのかな。夜になったら辺りは真っ暗になって、きっと良い雰囲気になるんだろうな、カップルのための。
 
 18時頃になると浴衣姿の若者に混じって、キタのオフィスから流れてきたと思しきOLやサラリーマンのグループなどが次第に目に付くのは昨年目にしなかった光景、ウィークデー花火、場所柄というか客層のようなものが伝わってくる。閑散としていた場内は次第に埋まっていった。19時頃にもなると続々と押し寄せる観衆の波はピークに達する。河川敷内に通路を確保するために設けられていたロードコーンを並べただけの簡易バリケードはいつしか前へ前へと追いやられ、しまいにはすれ違うのがやっとというまでに観衆が座り込んで、通路となるスペースすら無くなった。それでも昨年経験した十三会場の入り具合に比べると3分の1程度、メイン会場の観衆には程遠いものだ。土手上でじっと場内の様子を見つめているといろいろと感じるところがある。今年は平日に当たる影響なのか、今にも雨が降りそうな空模様のためなのか、左岸における観衆の出足は随分と遅い、いや遅すぎる。大都会のど真ん中の花火、ましてやこのクラスの大会にしては信じられない。早くから会場に訪れて待ったりしない、開始間際になって殺到する関西人の気質を如実に示しているかのような観衆の出足を実感した。
 開幕間際になって、雨が降ってきた。ポツポツと降る小雨程度の雨だが、写真を撮るにおいては影響は避けられない。風は上流側から下流へと川に沿うようにして強く吹き抜けて、打ち出しの多い淀川の花火には丁度良い感じだったのに、雨は余計だ。楽しみにしていた平成淀川に水を差す格好の雨となった。

大淀会場の様子
16:30頃の様子
まだまだ空いてます
18:30頃の様子
殆ど埋まりました。19時を過ぎると通路となるスペースすら無くなるほどの混雑に。
大淀会場協賛観覧席
画面左奧の白いパネルに囲まれたエリア。中央右に浮かぶ打上台船を斜から臨むことになります
大淀会場内飲食ブース
大淀会場の河川敷内唯一、協賛者席横に設けられています。たこ焼きお好み焼きなど種類も多い

 今回は写真を多く配した観覧記にします。下手な写真付き日記・後編へ。