| 日記2005春 |
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箱川八幡社春季祭典奉納煙火
2005年4月30日(土) 晴 19:00〜21:00
長野県飯田市箱川
舞台は長野県南部に位置するアルプスに抱かれた緑豊かな集落となります。今夜の奉納煙火の存在は、本当のところ知らなかったのですが、愛好家の方からお誘いのお話を頂戴しまして、GW中でもあってすんなりと観覧決定、小旅行を兼ねてのんびり気楽に現地に向かいました。
途中、妻籠など観光地に立ち寄りながらのドライブを存分に楽しみ、会場付近の伊那谷道中でお土産を買い込んで、ついでに時間を潰して余裕の現地入り。細い道路を山中に向かって走り会場インとなるのですが、この道で本当に合っているのかな?なんて半信半疑でハンドルを切っているとあっさり会場に到着しました。
16時過ぎに煙火会場入り、でも人はまばら、準備に勤しむ方々ばかりが目に付く程度でした。既着の愛好家の皆様、煙火関係者の方々とのお話を楽しみながらのんびりと夜を待ちます。
18時を過ぎると、子供御輿の練り込みが始まって、ようやく会場はお祭りらしく賑やかな雰囲気になってきます。付近の集落からも続々と人が押し寄せ、暗くなる頃にはけっこうな人出となってきました。
さて、今夜は写真を撮らないでのんびりと奉納煙火を堪能させてもらおうかな。なんて気楽に思っていたのですが、花火師さんから心のこもった打上花火の数々を耳にするうちになんだかむずむずしてやっぱりカメラを構えます。といっても打上場所と観覧場所となるメイン会場との位置が驚くほど近くて、5号までの打上花火ですが、広角に難がある我がデジキス君では入りきるかどうかといった感じ。メイン会場の観覧席では電線が入るのですが、今回は度外視して殆ど真上にカメラを構えて奉納煙火の開幕を待ちます。
奉納煙火は、宵打の部と題して19時から打上花火が入り、19時半から夜打の部として打上花火から先に、続いて仕掛花火が披露されます。打上は丁寧な玉名呼び出しのアナウンスに導かれ1玉、1玉じっくりと奉納されました。2.5号をほんの少し放ってから3号、4号、5号と大きさを増すのですが、上がった花火がとにかくデカイ!4号・5号の入ったスターマインは、空全体が花火に包み込まれてしまうかのような錯覚を覚えてしまうほどの大迫力を見せるのです。単打ちは同じ花火は繰り返さないバリエーションの豊富さ、芯入、千輪、多彩な引先の変化をみせるもの、5号には八重芯が含まれ本当に見応えのあるラインナップでした。しかも番付に掲載されていない花火が番外で登場するのですが、こちらも手の込んだ花火ばかり。こんなことをいっては失礼なのですが、これだけの打上花火を見せていただけるとは思ってもいなかったので、心から感激しました。
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| 4号 青芯青牡丹 | 5号 八重芯 | 5号 八重芯 |
打上が終了すると、舞台は手前の広場に移って、所狭しと仕掛けられていた仕掛花火の登場となります。人気のアニメ「かいけつゾロリ」が仕掛花火で登場して場内の笑いを誘ってくれる中、噴水花火、ナイアガラ、火車など様々な仕掛花火が、乱玉打を交えるなどして賑やかに披露されます。これを終えると、三河の有志の皆様による手筒花火の友情公演がなされ、場内の興奮は最高潮に達するのです。真っ正面でこれを観覧していた私は、その勇壮さに終始圧倒されました。
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| 火車 | 噴水花火 |
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| 手筒花火(ハネの様子) いつもながら圧倒されます |
かいけつゾロリ |
締めは伊那名物の大三国の登場。櫓にしっかりと固定された大三国、明るいうちからただならぬ威容を誇ったその大きな筒からは、春夏秋冬を表すという伝統の炎が噴き出されます。春の柔らかさ、夏の明るさ、秋の燃える紅葉、そして白銀の冬をイメージしたそれは、激しく噴き出す季節を表す炎と、ほや(火勢が衰えちょろちょろと炎が出る様子)を交えるといった絶妙の間合いを保ちながら、たっぷりと時間をかけて情緒に満ちた光景を魅せてくれました。途中何度もアナウンスが入って季節を伝え、場内のあちこちからワッショイワッショイと声援を送って、伝統の炎をみんなで一丸となって後押しするのです。
白みのかかった冬を表す炎を激しく噴き終えると、ドカーンとハネの轟音を山中に轟かして豪快に終了。ハネと同時に打ち止めの太白星が舞い上がり、これをもって水光星から始まる伊那地方伝統の奉納煙火は終演となるのです。
会場の屋台で販売されていたてんこ盛りの大サービスで振る舞われたおでんを美味しく頂きながら、心に響く奉納花火の感慨に暫く耽ります。すると先程までの喧騒が嘘のようにみるみる消えていって、辺りは元の静寂さを取り戻すのでした。
規模などでは計り知ることのできない、温もりの感じられる奉納煙火に出逢い、花火好きの原点に立ち返ったような気分になって心が満たされます。ここまでやって来た疲れなど吹き飛んでしまう爽快さ、また訪れたいという気持ちが込み上げてくるのは自然なことなのでしょう。
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| 櫓に固定された大三国 | その炎は春夏秋冬を表します |