日記2005夏

第28回 千葉市民花火大会
2005年8月6日(土) 曇 19:35〜20:45
千葉県千葉市中央区中央港 千葉ポートパーク


千葉ポートパーク野外ステージ内芝生広場より
この角度では花火はタワーの左寄りに上がります
        有料席から打上方面の眺望
画面中央奧の海から10号、手前の森越しの浜辺・写真では画面左端から中央にかけて4号クラスとスターマインが打ち上げられます


 関東遠征の2日目は、千葉市で開催の千葉市民花火大会となった。何故千葉にしたのかって?実は千葉県に行ったことがなく(TDLまで)また主催者への問い合わせのお答えがとても親切だったし、千葉県の業者さんの花火にも興味があって・・・・まっいろいろあってさ・・・・・・。各地で花火大会が開催される8月第1土曜日を千葉で迎えることにした。

 実質初めて訪れる千葉県。JR沿線から目にする光景は何処までも街並みが途切れない見事な発展を遂げており、幕張の近代的な高層ビル街に圧倒され、宿舎付近となる千葉駅周辺ではデパートが立ち並び、繁華街が拡がる都心らしい賑やかさをみせていた。のどかなイメージを持っていた千葉県も実際は大都会そのものといった感じで、首都圏のスケールは桁違いだなぁと感心するばかり。
 さて、花火大会の会場は千葉市の海の玄関となる千葉港、千葉ポートパークが舞台となる。公園には地上125メートルの千葉ポートタワーが、シンボルタワーとしてそびえ立っていた。
 午過ぎに会場入りして早速打上場所を確認する。打上はポートタワー西隣の海縁にセットされ、人工海浜ビーチ沿いには5号までの筒が並び、10号と思われる大玉の筒が海上の台船の様な場所にセットされていた(陸から伸びる防波堤の先端)。千葉らしい構図としては、ポートタワーと花火を絡ませようと誰もが思うに違いない。鏡のようなハーフミラーガラスの外壁に覆われたタワーに映し出される花火をイメージして、ポートタワーをシルエットに花火を上手く絡ませるような位置取りは出来ないものかと園内をロケハンした。
 ところが園内にはあちこちに樹木が生い茂って、花火を見渡せる良い場所が見つからず、またタワーと花火を絡ませようと公園の東に行けば行くほど、西寄りに吹く風の風下になってしまう。木々に覆われ起伏に富んだ見晴らしの効かないポートパーク内は、殆どカンでこの辺りから花火が上がるだろうとの見込みで場所を取るしかなく、また、音響設備の整っていない所からの観覧も避けたかった。
 結局、打上の真っ正面に位置する小高い丘の上がベストと睨んで、そこで観覧することにした。そのエリアは有料特別観覧席であって、全ての花火を支障なく見届けたいのであればここで観るしかないといっても過言でないエリアが見事に有料席となっているのだ。
 大会本部に寄って有料席のチケット購入を申し込むも既に売り切れ。千葉ロッテマリーンズのユニフォームを纏ったお姉さんに笑顔でやんわりと断られたのだが「なんであらへんの。他で売ってへんのか〜」と関西弁で詰め寄ると、各地の販売先を問い合わせてくれて、チケットが残っている海浜幕張駅、千葉駅を紹介していただいた。チケットは市内各地で販売されており、売れ行きは好調と見られる。ポートパークと最寄りの千葉みなと駅は14時の時点では完売、千葉駅も残り僅かという売れ行きであった。
 仕方なく、モノレールに乗って千葉駅でチケットを手に入れた。お値段2000円成。17時の開園と同時に早い者勝ちで有料席エリア内の好きな場所を確保するというものだ。

エンディング
ゴールデンシャワー

 15時半頃から有料席のゲート前に並んで開園を待つ。といってもこの時点では前には5名ほど並んで居るだけで楽勝ムードであった。しかし、次第に行列が長く伸びて開園前には100名以上は並んでいた。関東弁が飛び交うアウェーの雰囲気。ここまで動き回った疲労に襲われ居眠りしながら待った。2箇所のゲートのうち片方のゲートが先に開いて、こちらで待っているお客さんから「何やってんだ!早く開けろよー」と罵声が飛ぶ中で遅れて開園、ダッシュで狙っていた場所を確保した。有料エリアはかなりの収容力があるのだが、それがほぼギッシリと人で埋まる盛況振りをみせていた。
 都会の花火大会とあって、昼間は閑散としていたパークも17時を過ぎるとぞくぞくと押し寄せてくる人波で埋まっていった。海から吹き付ける強烈な風も印象的だった。西よりの強風、シートがあちこちで飛ばされるほどの強風であったが、夜になると幾分かは弱まってくれた(観覧場所からはサイド風)。これが千葉名物の浜風だろうか。東京湾の眺望も良く、時折、羽田空港を離発着する飛行機が打上方向の空を旋回した。10号の打上に支障はないのかな。

 冒頭、主催者挨拶としていろいろな方々の挨拶を10分ほど聞いてから点火式に入った。挨拶が長すぎて少々だらけてしまうので、ここはスパッと短く切り上げて欲しかった。
 19時35分頃になって開幕。2〜3箇所からの各色牡丹玉の一斉掃射とラストには芯入10号玉3連発で開幕を飾った。登場した10号の形には首を捻った。
 千葉市民花火大会はオープニングワイドの後、第1章から4章、エンディングと全6部で構成されている。各章にはそれぞれテーマ性を持たせており、第1章では「花火でマジックショー」と題して、マジック牡丹を単発で多投。第2章は「ちびっこ広場」と題してアンパンマン、ドラえもんといった型物花火を用いるといった、それぞれにテーマ性を持たせた演出で各章を綴り、それにPC制御と謳う音楽花火を1組絡めて、エンディングは千葉名物のゴールデンシャワー(錦冠菊1500発)で幕引きといった構成になっている。打上物のみの構成で仕掛花火は入らない。
 一応有料席を買ったスポンサーなので、観て感じたままの感想を忌憚なく記す。

10号 八重芯
10号 芯入変化菊

 実際の花火大会では、打上の大半は4号玉の単打ちで構成され(他に5号が若干有り)、それに頑張って4号までといった小型スターマインを小刻みに絡ませて、各章のラストに10号玉を3発ほど添えて終了といった組み立てでプログラムが進行する。
 単打ちはソロでポーン、ポーンと打ち上げられる実に単調な打上。スターマインにあっても短くて殆ど印象に残らない。各章の終盤になって2箇所からの単打ち、小型スターマインが登場するといった全く見栄えのない展開が繰り返された。マジックショーをテーマにするのなら4号単打ちでポツポツ打って終わりでなく、大玉マジック牡丹入りの大スターマインといったテーマに相応しいアクセントの効いた花火を各章に一つは見せて欲しかったのだが、そう言った出し物は入らなかった。大玉は10号が各章のラストにソロで3発ほど連打され、これが大会を通じて20発ほど登場した。上がった玉は何れも割物で大半は芯入り、4章のラストで唯一の八重芯が登場した(10号は全体的に形が・・・・)。
 千葉の見所として大きく宣伝されていた音楽花火。第3章に入ったそれは、とても音楽と花火が一体となったPC制御による花火とは思えない内容だった。四季を表現した音楽花火、春の緑、夏の赤、秋の紅葉、冬の白銀といった実に分かり易い演出。しかしながら上がった玉は3号程度の小玉による牡丹玉、点滅物の繰り返しで、ワイド展開するわけでもなくソロでポツポツと打ち続けた退屈そのものといった内容。演出も駄目なら選曲も溜め息が出るほどのセンスで、最新のヒットソングから、70年代のニューミュージック、ラストの冬では津軽海峡冬景色といった演歌になってしまういったいどういう選曲のセンスをしているのだろうかと思いたくなる構成であった。
 各章の合間にはスポンサーの紹介が2〜3分間を費やしてじっくりと入るので、どうしても間延びして緊張感が途切れだらけてしまう。この辺も発展途上の花火大会だと思った。
 エンディングは千葉市民花火大会最大の見せ場となる演目で、3分間に1500発を用いたゴールデンシャワーというものだ。その1500発という物量に期待を寄せた。
 各色牡丹玉に始まり、やがて葉落を添えた錦冠菊の連打へと移っていった。それまでがあまりにも寂しい内容だったので、この時ばかりはゴージャスであった。しかしながら小玉主体で、色芯の入った玉が入るわけでもなくただ物量で押し切ったという終わり方だった。
 終了と同時に場内放送で自信たっぷりに「千葉から花火のトレンドを発信します」と高らかに宣言していたのがあまりにも白々しく聞こえた。
 県都政令指定都市の花火、スタッフの対応も親切で、地元千葉県の業者さんによる花火大会なのでそれなりの内容であろうと期待をしていたのだが、内容的には今シーズンここまで観覧した中では○ーストと言い切れる花火大会であった。
 宿舎に戻ると、袋井に繰り出した愛好家の方からのメールを羨ましく拝見した。ビールをグビッと2本一気に飲み干し、酒の力でヘコンだ気持ちを吹っ切って眠りについた。
 さようなら千葉、花火を観に此の地を訪れることはもう二度とないだろう。 


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