| 日記2008冬 |
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若草山山焼き
2008年1月13日(日) 曇 花火打上17:50〜18:00
奈良県奈良市 若草山
今回の花火は、若草山山焼き行事の一環として催される花火である。
古都奈良の新春を彩る風物詩若草山山焼きは、長い間1月15日、成人の日に行われてきたが、祝日法の改正により平成12年から成人の日の前日に行われている。今年は山焼き前日に一日中降った雨の影響により、山焼きが行われるかどうか微妙な情勢だったので、当日の発表を待って観覧するかどうか態度を決めることにした。当日の奈良は曇予報とこれまた微妙な空模様であったが、午前9時に決行と発表され、これを受けて4年ぶりの観覧が実現するのだった。
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| 若草山案内図 三重の山容を誇ります 花火は一重目頂上付近から上げられます |
山麓中央に設けられた大かがり火 |
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| 山焼きに用いられる竹箒、松明など |
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| 300人以上の消防団の方々が従事されています |
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| 聖火の行列 僧兵に護られて山麓の野上神社に運ばれます |
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| 野上神社で執り行われる山焼きの無事を祈る祭典の様子 |
雪、雪ですよ。雪など滅多に降らない奈良で、雪がちらついているのにびっくり。今夜はかなり冷え込みそうだと思いっきり着込んで奈良に入る。
近鉄奈良駅から奈良公園に向かう途中、大勢の観光客に混じって三脚を携えているカメラマンらしき方々の姿がやたら目に付いた。皆さん観光写真などに登場する山焼き写真を狙っているのだろう。多重露光で時間をかけて撮ることなんてとても出来ないし、そんな腕も機材もない私は、撮影場所は山焼き会場直近の山麓と端から決まっているので気楽なものだ。それでも若草山に向かう途中、撮影ポイントとして有名な興福寺の五重塔付近に立ち寄って撮影場所をチェックする。一見すると公園の木々に視界を遮られ、撮影に適した見通しの利く場所など見当たらないように思われるが、付近をよく観察するとホテルなどの屋上に三脚らしき物が並んでいるのを見つけることができる。宿泊客用かカメラマン用に有料かなにかで特別に屋上を開放しているのだろう。
奈良公園で既着の愛好家様と合流。それから付近の寺社に参詣して、花火打上までの時間を潰すことにした。公園といっても山そのものなので、機材と三脚を抱えて歩き回るにはかなり疲れるし、着込んだのが災いしてちょっと歩き回っては汗が出て、これじゃ風邪を惹きそう。春日大社にお参りしてそれから東大寺にと思っていたのが、これ以上歩きたくなかったので、春日大社から若草山に直行して山麓で花火を待つことにした。
花火は若草山一重目頂上付近から打ち上げられる。山麓からは煙火業者様の車両らしきものが確認できる程度で、筒場は全く見えない。山に登って筒場を確認したいところだが、本日は山焼きにより山裾以外は立入禁止となっているのでそれもかなわない。4年前に観覧しているので、その辺はカンで撮ることにしよう。
日中は雪がちらつく曇り空であったが、夕方になると雲間から暖かい陽が射すほどに天気が回復してくれた。眺めも良く奈良市街はもちろん、奈良盆地一円を望むことが出来るほどだ。遠くから山焼き写真を撮られる方々にとっても、良い感じで臨めることだろう。
山麓では、消防団の方々による準備が着々と進められている。山焼きに使われる竹箒に点火用の竹松明、消火用水袋といった装備品がずらり並べられており、これを持って山に登るとを思うと、本当にご苦労様だと感心しながら作業を見守った。今夜は約300人もの消防団の方々が、山焼き作業に従事されているようだ。
花火打上までのスケジュールとしては、16時50分に始まった聖火行列が17時20分ころに山麓の野上神社に届けられ山焼きの無事を祈る祭典が執り行われた後に、山麓中央に設けられた大かがり火に火が入れられる。それから花火が上げられ、時間は17時50分から約10分の打上となっている。
お客さんは、17時半ころから爆発的に増えだして、打上直前になると山麓がほぼ埋め尽くされるくらいにまで膨れ上がった。山上を見上げるようにして撮る花火なので、前に少々お客さんが居ても大丈夫と安易に思っていたのが、目の前にどんどんお客さんが入って、さすがに焦って空いているところを探し回って三脚を立て直すほどのお客さんの入り具合となるのだった。大かがり火を前景に入れようと、大かがり火の真下(かなり下がります)から撮影に臨んだ。
打上は、開幕シングルスターマイン。ダブルに展開しての4号、5号クラスの早打ち。10号クラスの連打。3連に展開してのワイドスターマインで終幕を迎える一連の流れとなっている。短時間ながら起承転結の効いたスピード感溢れる打上、スタートから全く途切れることなく次から次へ繰り出される物量も充分で、なかなか見応えあるものだった。
4号、5号のダブルでの単打ちは種類を揃えた対打ち、曲導付も多数あって良い演出がなされている。大玉もそこそこ使われていたし、玉の種類も豊富で、同じ物は繰り返されない。ラストの3連スターマインは、山全体が花火で染まるかのような迫力を見せ、錦冠菊3箇所一斉で華麗にフィニッシュを決める終了感もバッチリである。拍手と感嘆の声が自然と聞かれるものだった。
写真の方は、大かがり火を前景に使おうとそのほぼ真下から撮影したのところ、これが失敗。日中吹いていた北よりの風は、花火打上中になると地表付近は無風に近い状態になる。大かがり火の煙は恐ろしく空高く昇り、私の観覧場所からは煙の真後ろで花火が上げられる格好となって、煙越しに観る羽目になる。10号クラスは、煙を超えてもっと空高く咲くものと思っていたのが、山麓で観ると4号クラスと変わらない高さでの開花であった。切れ目なく上げられるので、場所を移すこともままならない。
花火が終わると、いよいよ山焼きの開始である。山焼きを告げる号砲花火と消防団のラッパが賑やかに鳴らされ、これを合図に火が点けられた。若草山を取り囲むように配された消防団員の方々によって一斉に火が点けられるのだが、やはり湿っているのか火の回りが本当に悪い。それから1時間ほど山麓に踏み止まって山焼きの様子を観覧したが、いっこうに燃え広がらなかった。結局、19時過ぎに消し止められたようで、後日改めて焼き直すのだという。
この状態で決行しても火が燃え広がらないのは予測できそうなものだが、山焼きは大きな人件費がかかるイベントのようで、そう簡単に延期できないのだろう。県が予算の大半を抱える大変な財政難が報じられており、そんな中、こうして以前と変わらない盛大な花火を観させてもらっただけでも有り難いことである。
翌日の新聞には、山焼きを伝える見事な写真が紙面を彩っており、さすがだなぁと深く感心させられた。どの写真も、花火は山焼きに華を添える素晴らしいアクセントになっている。私もいつかはそんな写真を撮ってみたいと思うのだった。
08年 若草山山焼き花火写真集
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| オープニングスターマイン | 4号対打ち | 4号対打ち | 4号、5号早打ち |
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| 桔梗芯キラキラ | 緑芯変化菊 | 時計草 | ラスト3箇所ワイド |