| 日記2008冬 |
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祝2008年 新春水晶山煙火
2008年1月1日(火) 晴 花火打上0:00〜0:12
長野県飯田市箱川 水晶山(観覧場所 伊那谷道中内)
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| 飯島の打上番組表 3尺玉の玉名は「錦冠菊紫緑点滅小割浮模様」 |
大晦日に花火観覧をするのは、これが人生初のことである。今回は、長野県で約30年ぶりとなる打上3尺玉がどうしても観覧したくて、ついに大晦日花火観覧を敢行する。
そうと決まれば手際よく観覧の手はずを整え、同行させていただく愛好家様とわくわくしながらその日を待った。しかし、大自然相手の花火観覧では何もかも上手く回るほど甘くはないもので、年末年始にかけて日本列島を襲った今シーズン最強の寒波に泣かされることになるのだった。
3尺玉は、長野県上伊那郡飯島町の中央アルプスの麓で打ち上げられる。こちらの花火は、地元煙友会有志の皆様によって催される大晦日恒例の花火として知られており、毎年上げられる尺玉8発に加え、今年は何と3尺玉の打上を行うというものだ。
当日は、中央高速が雪によるチェーン規制がなされるほどの大荒れだった。降りすさぶ雪の中、なんとか花火会場まで辿り着いたが、そこは一面雪に覆われた銀世界。雪原の中にポツンと掲げられた番組表が、3尺玉の打上を告げていた。花火師さんに教えていただいた、ほんの少し先にあるという尺玉の筒場ですら、雪に霞んで全く視認できない有様。天候がよほど好転でもしないかぎり、とても無理と即刻観念させられる残念な状態であった。
これで本当に上げるのですか?こうなると感心はそちらに移る。雨ならまだしも雪、それも吹雪とくる。これではまずまともに観ることは出来ないだろう。某スキー場で上げられた3尺玉の悲話が脳裏を過ぎる。貴重な打上3尺玉はこの時点では筒に装填されてなく、今夜の打上は中止かと思われた。
あぁ空しい、とても無理、ごめんなさいである。上げられるかどうか分からない3尺を諦め、遺憾ながら観覧先を変えることにした。こんこんと降る雪と身を刺す寒さに打ちひしがれ、ただ白くて切ない花火会場を後にした。
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| 2尺玉 芯入錦冠菊先紫緑点滅 |
次に向かったのは、飯島町から直線で25キロほど南に離れた長野県飯田市水晶山である。こちらも新年を祝う恒例行事として、花火が上げられることで知られ、「祝2008年新春水晶山煙火」と銘打って開催される、この時期としては伊那谷最大級の花火なのだ。
現地に着いて驚いたのは、雪が全く降ってないこと。吹雪の飯島では考えられない、澄みきった空、そこには待望の美しい星空が拡がっていたのだ。中央アルプスの山麓と南に少し離れた独立峰ではこうもちがうものかと、大きな気象の違いをかいま見た感じだった。
花火は水晶山の山麓に拡がる「信州ふるさとの杜伊那谷道中」から観覧することになる。伊那谷道中は、江戸時代から昭和初期の伊那地方の街並みや賑わいを再現した風情豊かなミュージアムパークとして知られるところ、普段は有料の施設であるが、大晦日の23時から元旦の1時30分にかけて特別に無料開放され、新年を祝う様々な行事が催される。水晶山の花火とは別に、伊那谷道中内でも今夜は花火が企画され、こちらは小型花火主体の音楽花火となっている。
23時開門。まるで昔にタイムスリップしたかのような街並みを楽しみながら、観覧場所を探した。こちらの花火観覧は初めて、どうせなら地元の観客と一帯になって花火が観たく、一番賑やかそうなおまつり広場から観覧することにした。おまつり広場では餅つきなどのイベントが行われ、名調子のアナウンサーが楽しいトークで盛り上げるお客が最も集まるエリアである。建物越しに花火を観ることが不安だったが、通りかかった花火師さんや、お客さんの話では、観覧は大丈夫とのこと。こういった場所から観覧する機会は滅多にないので、とても新鮮な気持ちで開幕を待った。
程なく新年へのカウントダウンが始まり、2008年を迎えた瞬間、新年を祝福する10号玉が豪快に咲いた。新年を迎えた歓喜の声と、大輪の花火に際した歓喜の声に包まれて迎える開幕だった。
ここから約12分間、ノンストップで上げ続けられる驚きのボリュームであった。
開幕を告げる10号芯入錦冠菊から、切れ目なく繰り出される花火。園内に掲げてあったいたってシンプルな打上プログラムからは想像できない内容に圧倒され、シャッターを切り続けた。大玉は、割物芯入りをずらりと揃え、八重芯がたっぷり盛り込まれる豪華さ、星々の発色も素晴しく、得意の緑点滅ものの作品も冴え渡った。大気の状態も実にクリアで、冬空に凛と咲く美しさは言葉にならない。氷点下の寒さも忘れさせるほどの至福の一時であった。
なかでも圧巻だったのは、1基だけプログラムされていた大スターマインである。大玉がふんだんに盛り込まれ、いつまで続くんだろうと思わせるほどの時間をかけた、ボリューム満点の超特大スターマインには感銘した。繰り返し夜空を彩る豪華大乱舞に声を上げずにはいられない、場内のボルテージは最高となる。
ここで絶叫を誘うかのように、2発の2尺玉がひときわ高みから満天の空を金色に染め上げて終幕となる。
2尺は何れも錦冠菊、しかし異なる作品であった。2尺1発目は、錦冠菊小割浮模様。彩色の小割がたっぷりと入った堂々の錦冠菊だ。そして、8号八重芯変化菊を挟んで終幕を告げる2発目の2尺玉が上がった。こちらは芯入錦冠菊。2発目の作品は、錦冠菊先紫緑点滅への変化がとても素敵で、それは観たかった飯島の3尺と同じ変化を見せる作品だったのだ。
心の中にあった飯島の3尺玉への未練が、この2尺を観た瞬間、今日はこれが観られて良かったと、吹っ切れたような気持ちになった。吹雪により3尺を諦めたときは完全に凹んでしまったが、劇的な逆転劇を呼び込んだ水晶山の花火に心から感謝したい。
この後、伊那谷道中内の水晶の池に場所を移して、音楽花火を楽しんだ。こちらは小型特殊効果花火主体の演出であるが、音楽に上手く連動し、打上物も時折織り交ぜて場内を沸かせてくれた。少し入った打上には、4号まで入り写真的には近すぎて完全にお手上げである。もう笑いながら見守った。
終了後、花火師さんにお礼をさせていただき、その際、気になる飯島の3尺のお話を伺ったところ、打ち上げを決行したとのこと。もちろん無事に打ち上がったとのことである。おめでとうございますと声をかけずにはいられなかった。
08年 新春水晶山煙火写真集
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| 10号 緑紅銀乱芯錦冠菊ジェット | 7号 八重芯変化菊 | 10号 八重芯変化菊 | 10号 八重芯変化菊 |
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| 特大スターマイン | 7号 紫芯引緑紅銀乱 | 8号 八重芯きらきら青緑銀乱 | 2尺 錦冠菊先ジェット小割浮模様 |