日記2007秋

第62回神宮式年遷宮・お木曳行事記念
第55回 伊勢神宮奉納全国花火大会
2007年9月8日(土) 晴 19:30〜21:15
三重県伊勢市中島 宮川河畔 度会橋上流


度会橋直近の宮川河川敷の様子
延期開催が嘘のような賑わい
河川敷最前列のコンクリート護岸付近
夜になると灯りが連なって情緒的な眺めです

 秋の競技花火,、其の2はなんとお伊勢様。

   伊勢神宮参拝時に撮ったポスター
ポスターもプログラムも9月8日に刷り直し、主催者様のご苦労が伝わります。

 朝から場所取りがかなり厳しいそうな連絡を頂いて、焦って花火会場に駆け付けた。延期になればお客さんが激減するからそんなに混まない、なんて目論見は今回は当てにならない。7月14日開催が台風によりほぼ2ヶ月も延びて、延期開催というより事実上新規開催のようなものだから。
 
 午前中に会場入り、場所は既に取られているが隙間はそれなりに残っている。しかし、今回は敢えて少し退いてでも広く場所を取って視界を完全に確保した。先週の諏訪湖新作には懲りた。同じ失敗は繰り返さない。
 場所取りが終わると、今年もお馴染みの行動パターンに移った。伊勢神宮(内宮)参拝は欠かすことができないのだ。子供を背負っての伊勢神宮参拝はかなり体力を消耗するが、参拝の後には赤福氷が待っている。赤福氷は伊勢の夏の風物詩、甘い赤福餅が冷たい氷と一緒にやさしく舌にからまって絶妙の美味しさ、9月に入っても真夏のような暑さだった今日は、絶好の赤福氷日和なのだ。
 伊勢の花火を観覧するようになって12年が経つが、いつもこんな感じ、花火だけを観て帰ったことは一度もない。観光と花火観覧が両立できる伊勢は、私の花火巡りの中でも特に素敵な場所である。

 宮川河畔の花火会場は、延期開催が嘘のような賑わいぶりを見せていた。秋に開催したって花火大会の人気は衰えない。個人有料席券の販売を呼びかけるアナウンスも、開幕直後には早々と完売を伝えていた。
 日中は真夏のような暑さだったが、夜になると一気に涼しくなって虫の音色に包まれる雰囲気は季節の移ろいを感じさせてくれる。しかし花火は7月と同じ19時30分開幕。すっかり日が沈みきっているので、随分待たされた感じがした。

 今年は第55回記念大会として例年にないプログラムが用意されている。開幕仕掛の直後に5号玉55連発、中盤にはワイドスターマイン「花火今昔物語」が特別に組み込まれているのだ。しかし、単純に出し物が増えたわけでなく、例年10号1玉、5号2玉で競われる競技花火が、今年は5号が1玉に減っている。
 今年から競技花火にコメントが入って、作品の意図や見所がアナウンスされてから打上られるので、競技花火をより楽しめるようになった。5号が1玉に減ったが、それがかえってじっくり競技花火を鑑賞できることとなり、これで良いのではと実感した。

5号 宮川のアザラシみやちゃん
秋田県 北日本花火興業

 プログラムには三重芯盛り沢山。事実、素晴らしい三重芯が何玉か登場して感嘆の声を上げた。個人的に良かったと思うのは、篠原煙火様と菊屋小幡様、声を出さずに入られない絶品だ。田熊火工様、アルプス煙火様、糸井火工様も綺麗に出ていた。四重芯は4玉登場、何れも大きく崩れることなく芯が出ていた。野村様の四重芯はさすが決まっている。小松煙火様、齊木煙火様もほぼ出ていた。八重芯では競技初登場となる片貝煙火様の八重芯紅点滅が印象的。全体的に点滅星を採り入れた作品が多く出品されていた。変わった作品としては、伊那火工様の5号八重芯と10号三重芯。「球体という形にとらわれず八重芯・三重芯の菊の花をイメージして作った」と作品のコメントが入ったそれは、多重芯は同心円を描くという概念を覆す造形を見せてくれた。
 作品のコメントが場内アナウンスされる効果が最も出ていたのは、北日本様の5号宮川のアザラシみやちゃん。「消えたタマちゃん、今度は宮川に出現、一発勝負、みやちゃんこっち向いて」とコメントが流された時は場内が大きくどよめいた。満場の注目を集めるなかで上げられたそれは、見事こちらを向いて咲いて大歓声を受けるのだった。
 
 スターマインは10基中7基が音楽入スターマインと伊勢も音楽花火全盛である。それもただ音楽を添えて花火を上げるのではなく、まるでメロディ花火のように、作品を連想させる音楽にピタリと合わせて花火を上げる業者様もおられるからたまらない。
 伊那火工様のスターマインは鮮烈だった。やさしいピアノの調べに乗って夜空に花火をロマンチックに奏でる、そんな作品のイメージどおりの作品だ。ノクターンのリズムに完璧にマッチしたタイミングで繰り出される花火、見事としか形容の出来ない夜想曲を奏でていた。マルゴー様の和火尽くしのスターマインも心に響く。今年はアルプス煙火様のスターマインが出品され、こちらも良い作品を披露されていた。
 一昔前まで、スターマイン競技は独特のお囃子のような音色に導かれて呼び出され、淡々と上げられていたのが今では想像できないくらい華やかな競技スターマインばかりとなって、場内も大いに盛り上がりそれがとても嬉しかった。競技では茨城県勢のスターマイン3基が目立たない印象を受けたが、何れも音楽なしである。全作品音楽入りにした方がお客さんも喜ぶと思う。

10号 三重芯銀彩の華
長野県 篠原煙火店
ワイドスターマイン 花火今昔物語
東京都 丸玉屋小勝煙火店

 競技花火のラストは、昔からずっと伊勢を支えてくださっている丸玉屋小勝煙火様のスターマインである。残念ながら風が弱まって、煙で半分見えなかったのが悔やまれる。この後にも続けて丸玉屋様のワイドメロディスターマインが披露され、大会を華やかに締め括った。55回記念特別プログラムとして中盤に入ったワイドスターマインも丸玉屋様の作品である。今年は3基も音楽付スターマインをご披露していただいた。

 今年から、大会終了時に審査結果が発表され、それはそれで興味深く、どんな結果が発表されるか楽しみであった。
 打上花火は野村花火工業様、スターマインでは丸玉屋小勝煙火様がそれぞれ優勝と発表された。審査結果は個人的な感想があるので発表と同じとはいかないが、良かったと思った作品は、ほぼ入賞していた。

 今年は競技花火が例年よりも強く印象に残った感を受けたが、これは5号2玉が1玉に減って、競技全体がスッキリとした感じを受けたからだと思う。出品作品のコメントが入ったのも印象を高めることとなった。こんなことを言っては失礼なのだが、5号2玉はどうかなぁとずっと疑問を抱いていた。打上のピッチが早く殆ど印象に残らなくて、あまり意味がないように思えた。5号2玉は廃止して、出来ることなら7号1玉あたりにサイズアップにしていただいた方が、より見応えある競技花火になるのではと思う。
 例年の7月開催が延期によって9月開催となったが、お客さんの入りも7月と変わらないほど良く入っていたし、大気の状態も梅雨時よりはずっと期待できると思う。それに19時には始めて21時までに終わらせることだってできる。秋の開催も真剣に考えてみてはどうでしょうか。

07年 伊勢花火写真集
10号 八重芯変化菊
秋田県 和火屋
10号 三重芯変化菊
長野県 紅屋青木煙火
10号 三重芯錦冠菊
福島県 糸井火工
10号 四重芯変化菊
茨城県 野村花火工業
10号 三重芯白牡丹
愛知県 加藤煙火
10号 八重芯変化牡丹残輪
神奈川県 ファイアート神奈川
10号 三重芯変化菊
栃木県 田熊火工
10号 三重芯変化菊
秋田県 大曲花火化学工業
10号 白銀変芯錦冠菊
秋田県 北日本花火興業
5号 八重芯の菊花
長野県 伊那火工堀内煙火店
10号 三重芯の菊花
長野県 伊那火工堀内煙火店
10号 煌めきの花冠
群馬県 菊屋小幡花火店
10号 三重芯錦冠菊点滅
長野県 アルプス煙火工業
10号 八重芯紫先紅点滅
新潟県 片貝煙火工業
 10号 八重芯引冠先時雨
長野県 信州煙火工業
10号 三重芯変化菊
山梨県 山内煙火店
10号 四重芯変化菊
秋田県 小松煙火工業
5号 三重芯変化菊
山梨県 齊木煙火本店
10号 四重芯変化菊
山梨県 齊木煙火本店
スターマイン 粋〜宮川の華回廊〜
長野県 アルプス煙火工業
スターマイン 伊勢の夜空に奏でる夜想曲
長野県 伊那火工堀内煙火店
スターマイン 伊勢の夜空に奏でる夜想曲
長野県 伊那火工堀内煙火店
スターマイン 伊勢の夜空に奏でる夜想曲
長野県 伊那火工堀内煙火店
ワイドスターマイン 花火今昔物語
東京都 丸玉屋小勝煙火店

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