日記2007秋


第25回 全国新作花火競技大会
2007年9月1日(土) 雨 19:00〜20:40
長野県諏訪市 上諏訪温泉湖畔公園沖諏訪湖


17:00 石彫公園の様子 この後雨になります

 ストレスいっぱいの観覧。ストレス発散は徹夜で・・・・。

 9月1日(土)は、木曜日まで降水確率70%と予報が悪く、もともと無理して行かないつもりだったので、今年の新作は諦めようとしていたところ、金曜日になると予報が一気に晴に好転。これを受けて2年連続、湖上祭・新作のダブル観覧を果たすのだった。
 風向きもまずまずの予報が出ていたので、久々に石彫公園の有料エリアで観覧に臨んだ。
 昔はがら〜んとしていた石彫公園の有料ゲートも前夜でこの有様とは・・・・。2000年までフリースペースとしてのんびり自由観覧できたというのに、この変貌ぶりには驚かされる。湖畔公園沿いの駐車場も全く車を乗り入れることが出来ず、観覧条件は年々厳しさを増していると肌で感じた。
 土曜日は朝方雲が拡がっていたものの、日も射して予報どおりまずまずの天気であった。さて、久々の場所取り、石彫公園の開門は15時である。第1、第2、第3ゲートから一気に雪崩れ込んで雌雄を決するのだ。アドレナリンがふつふつ沸き立つ瞬間、15時の定時雷を合図に、ゲートから目当ての場所に一目散に駆け込み、手にしたシートを投げ網のように目的地に放り投げて、場所を確保した。
 石彫公園で一番高い丘の頂上一帯を見事にゲット、高くて見晴らしが良い、念願の場所である。諏訪湖観覧歴でも初めて取った丘の頂からの観覧にワクワクするのだった。
 そのまま、石彫公園のシートの上で寝っ転がって気持ちよく仮眠を取りながら開幕を待った。日中は、風が吹いて充分涼しく快適に眠れた。しかし夕方になると涼しいを越して肌寒く感じた。17時頃、寒いなぁと目を覚まして空を見上げると、天候急変、すっかり雲が拡がってやばい感じに。18時になるとついに雨が降ってくるのだった。

10号 応援歌 長野県アルプス煙火
水色点滅の八重芯、素敵です
特別賞作品

 雨は止むことなく、花火大会終了まで降り続くのだった。諏訪湖の天気予報は本当に当てにならない。本降りにはならなかったのが幸いである。
 雨が降ると、傘と合羽で身とカメラを守るのは当然の行為である。しかし、丘の頂上という見晴らしの良さが裏目に出て、大変なストレスを抱える観覧となるのだった。

 19時、開幕スターマインがストレート台いっぱいに展開して華々しく幕開けを告げてくれた。気分良く花火鑑賞に入ろうとしたその時、「花火が全く見えない」などと後方からクレームがバシバシ入って、落ち着いて花火鑑賞どころではなくなった。我々の後ろ、丘の下の方に座られた観客からは、頂上部を占拠する我々は目障りでならない存在のようだ。傘しか持っていなかった隣の愛好家様は、濡れるシートに直座りを強要され、下半身水浸しで震えておられて不憫でならなかった。早々と撮影放棄され、猫のように背中を丸めて傘の中に縮こまって観覧される大人の対応に感心。こうなると上下レインコートを着込み完全武装しながら、傘まで持って撮影している私が、非難の集中砲火を浴びるのだった。

 「傘が邪魔で花火が全然見えない」(決まってこの台詞ばかり、花火が全然見えないわけないでしょーが(私の心の声))。反論が喉まで出っかかっているのだが、花火が上がっている最中に無用のトラブルを起こしてはいけない。これも良い場所にいる試練と割り切って、ここはじっと耐える。こちらも大人の対応をとらざるを得ないのだ。周りのお客さんは皆パイプ椅子に座り、傘を高々と差して背筋を伸ばして花火を観ているってのに、目の敵のようにみられ、なんでやねんとぼやきたくなる惨めな有様なのだ。
 私も背中を丸めて三脚は顔の高さ以下に押さえて傘は頭まで決して高く上げない。皆さんが喜ぶスターマインの時は撮影しないで(さんざん文句を言われた花火が見えないって、スターマインに入るトーチとかコメット類とか、UFOのことでしょう)、傘をそっと除けて、三脚の高さを後方に見せつけ、私は背中を丸めてシート直座り三脚も顔の高さまでですとPR。時には傘も折り畳んでみせて、使っている傘も折り畳みのちっこいヤツですと涙ぐましいアピールを無言でしなければならないのだ。
 開幕スターマインから最初の競技花火5組、その次のスターマインまでは花火鑑賞どこでなかったが、やっとこちらの誠意が伝わったのか、以後クレームはぴたりと止んで、これでようやく私の新作花火が始まるのだった。
 

Kiss of Fire

 5号5玉、10号2玉で作品をイメージさせる音楽を添えて競われる競技花火大会。今年も手の込んだ作品が盛り沢山で観ていて楽しかった。千輪や錦冠菊をアレンジした作品は相変わらず多い。和火ものや点滅星を使った作品も随所に見られた。型物を採り入れた作品は大受け、珍しい吊り星も登場した。個人的には、今年から競技に入られたイケブン様と野村花火様の作品でみせた美しい色使いが素晴らしく印象に残った。袋井でも見せてもらった小松煙火様の玉の色が徐々に塗り変わる作品は10号で観ると更に印象的。北日本様のドラ猫は10号でもピタリと決まるのが凄い。序盤では、久々に10号の黒玉も出た。
 撮影は、画角や絞りをいじったりすることが全く出来ず、ファインダーすら身をかがめないと覗けない高さなので、10号に画角を固定して機械的にレリーズするのみ。後で確認して、以外と撮れているのは場所が良いからに他ならない。
 我慢の撮影にピリオドを打ち、カメラを触って花火を撮るときがついにやってきた。Kiss of Fireの登場である。この時ばかりは譲れない!三脚を少し高くして臨んだ。今年は雨が降っていたためか、審査結果を挟まず直ちにKiss of Fireに移行した。
 湖上で完璧に半円に咲く花火、湖畔に立つ女神などの石彫がシルエットとして入る様は、いかにも石彫公園らしい眺めだ。芯入りが惜しみなく水上で使われ、綺麗に接近してKissをする。初島との打上もフィニッシュまで足並みが揃っていて実に均整のとれた素晴らしい演出であった。これがあるから諏訪湖はやめられない。日本一美しいの水上スターマインだ。Kissを観ると心が癒されストレスも解消されていく・・・・???。
 審査結果には少し疑問を感じる部分もあった。
 あいにくの雨の中、ほぼ支障無く花火観覧できたし、これだけクレームを受けながらも、トラブル無く撮影もなんとかまとめられたので良しとしよう。場所取りでは、後方への配慮が足りなかった部分があって反省するし、ある意味良い勉強をさせていただいた。今回は話がトントン拍子に進んで、なにもかも上手くいきすぎていたので仕方ないと納得する観覧だった。
 しかし溜まりに溜まったストレス、喉に出っかかって押さえに押さえていた声はついに爆発する。○になって明け方まで鳴り響くのだった。

 急な観覧行でしたが、お世話になりました方々には深く感謝を申し上げます。

07年 新作花火写真集
10号 光のジュエリーコレクション
静岡県 イケブン
技能賞作品
10号 光のジュエリーコレクション
静岡県 イケブン
技能賞作品
10号 沙羅双樹の花
山形県 安藤煙火店
10号 夏の思い出
東京都 ホソヤエンタープライズ

特別賞作品
10号 夏のかおり
群馬県 菊屋小幡花火店

奨励賞作品
10号 諏訪湖の夜空にライオンキング
秋田県 大曲花火化学工業
10号 真夏の太陽
長野県 太陽堂田村煙火店
10号 ドラネコ ジャンボ
秋田県 北日本花火興業
優勝作品
10号 夜空に八重咲きの花
静岡県 臼井煙火
敢闘賞作品
10号 燈籠の灯火
秋田県 小松煙火工業
準優勝作品
10号 モスラの大群諏訪湖に現る
滋賀県 柿木花火工業
10号 Have you ever seen the Rain
長野県 紅屋青木煙火
10号 未来予想図
愛知県 加藤煙火
10号 男と女
茨城県 野村花火工業
敢闘賞作品
10号 銀河鉄道の旅
山梨県 山内煙火店
10号 熱帯魚の楽園
長野県 伊那火工堀内煙火店
技能賞作品
Kiss of Fire
Kiss of Fire

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