日記2007夏


第20回 四日市花火大会
2007年8月19日(日) 雨 19:15〜20:30
三重県四日市市 四日市港霞ヶ浦富双埠頭沖


 今年から7号にサイズダウン、四重芯はもう観られない。


観覧場所:富双緑地公園の様子
昨年まで未整備だった富双公園が見事に整備され、
芝生か敷かれた丘状の快適な観覧場所に様変わり。
打上台船
全部で4隻浮かんでいます。画面左から
小幡様、高木様、田畑様、中央脇は水上台船。

 霞ケ浦北埠頭の整備によって保安距離が確保できなくなり、最大10号だったのが7号にサイズダウンされた。これに伴って、今年から打上場所を同埠頭から手前の海上に移した。このため玉は小さくなったけれど、花火は観覧席に近くなる。花火大会はテーマを持たせた13幕のプログラムで綴られ、装いを新たにスタートする。

第11幕 映光夏景色の賑わい 田畑煙火

 四日市に向かう途中、打上台船が1台、また1台、さらにもう1台増えた・・・・なんてメールを刻々といただいて、早く花火会場の様子を見てみたいと気持ちは焦るが、お盆の強烈な渋滞に巻き込まれ、相当遅れて現着した。渋滞を見越して、早めに出発しないといけないのだが、いつもながら動きが鈍くてそこが子連れ観覧のつらいところ、またまた既着の愛好家様のお世話になるのだった。(何回も通っている近場の花火なのにこの体たらく、いつもすみませんです。)
 気になる打上台船は計4隻が浮かんでいた。3隻は等間隔にほぼ一列に並び、中央に水上用としてもう1隻浮かすという配置であった。観覧場所は、南側から台船群を斜に臨む位置取りである。例年、南よりの風が吹く四日市ではベストな観覧場所といえる。
 ところが風向きは、四日市では考えられない北寄りに振れたりしていっこうに定まらない。空を見上げれば、積乱雲がもくもくと沸き上がり、みるみるうちに雷雲に発達していった。今年の四日市は波乱含みの展開になりそうである。ここのところずっと好天続きの花火観覧が続いたが、四日市ではそうはいかない。毎年のように天気に泣かされる四日市のジンクスは、残念ながら健在なのである。
 打上まで30分を切った時間帯になると、もう観念せざるを得ない絶望的な空模様になっていた。やがて雨がぽつぽつと降り出してくる。振り返れば名古屋港以来となる雨の花火である。
 少し北の桑名方面の空は、稲妻が何度も何度も激しくほとばしっていた。稲妻の閃光が雲を照らして、暗い空一面がまるでフラッシュされたかのようにフワッと光り出され、その様子があまりにも見事で、まるで他人事のように面白がって眺めたり、携帯のカメラで写真を撮って楽しんでいる観客がたくさん居るほどだった。私も稲妻写真を撮ってみようとトライしたほどの見事な稲妻ぶりだったのだ。
 同日に開催を予定していたナガシマスパーランド花火大競演は、これを受けて即中止。夕方まで晴れていたので、準備を終えていた花火屋さんは気の毒に思う。直線で5キロも離れていないナガシマを中止においやるほどの稲妻が激しくほとばしるなか、雷なんて気にしないでいきましょうって感じの軽いノリで開幕を迎えた。

 プログラムは全部で13幕に分けられ、それぞれにテーマを持たせた演出の花火が上げられる。男女DJによるノリの良いお喋り(アナウンス)と音楽を交えながら賑やかに進行した。
 19時15分にスタートした花火は、スターマインと単打ちをセットにしたプログラムを基調に、芸協銘品集、水上花火、メモリアル花火を挟みながら進行した。メモリアル花火は7号単打ちとスターマインを添える演出に変更され、高木様と小幡様の2者担当で2回に分けて披露された。
 花火はそれぞれの持ち場台船から上げられ、やはり観覧席に近くなったぶん、4号、5号クラスでも充分な迫力がある。対岸の埠頭から上がっているのと手前の台船から上がっているのとでは迫力も体感も違うのだと存分に思い知らせれた。特に7号ともなれば歓声も一段と高くなり、10号がなくなったことなど感じさせないほどの迫力を見せていた。上がった花火からして、北から小幡様、高木様、田畑様の順に持ち場台船が浮かべられていたようだ。

第13幕 フィナーレ 世界に翔ける輪
空中ナイアガラ 菊屋小幡花火
(ご覧のとおり大失敗。写真を撮る上では緊張の一瞬です。)

 今年の四日市で最も印象的だったのは、今大会のテーマでもある「ホタルとコンビナートの競演」であった。打上3者がホタルをイメージさせる緑を基調にした花火を一斉に上げる。7号クラスの3箇所打ちになると豪華さもスケールも格別で息を呑んで見守った。上げている花火も同時打ちにするのがもったいないほどの玉を出していて圧巻であった。芯物では高木様は三重芯を、田畑様も八重芯まで出して、それがあちこちから上がる様は言葉にならない。単打ちが終わると3者競演スターマインに移行して、3箇所から異なる内容の花火をドバドバと放ち続けた。
 昨年までの花火内容からして、もう二度とこのような光景を見ることはできないと諦めていたので、3者が夜空を覆うような勢いで花火を上げ続けるシーンは、まるで往年の四日市を観ているかのようで、胸が熱くなった。
 花火大会を締め括る出し物は、四日市名物の空中ナイアガラである。昨年とは変わって、カウントダウンのコールに導かれて一斉に射出された。この時ばかりは従来と同じ対岸の霞ケ浦北埠頭から上げられ、横一列にズラリと仕掛けられた大空中ナイアガラが夜空を覆い尽くすスケールで一斉に咲き誇った。写真を撮る上では、さすがにタイミングを外すことはないけれど、完全に飛んでしまって失敗である。おまけにレンズに水滴まで付いて恥ずかしいばかりであった。後で失敗した写真を見て、14箇所からの打上と3箇所から7号青芯入を同時に放っていたようだ。
 稲妻の閃光に導かれ空が白く光るなかで花火が始まり、白銀の花火で夜空を真っ白に染め上げてフィニッシュと思い出深い今年の四日市花火大会であった。
 開幕前のもの凄い稲妻を見ていたので、どうなることやらと心配していたが、天気は大きく崩れることはなかった。雨は止むことなく降り続いたが、本降りにならなかったのが幸いである。ころころ変わった風向きも途中から例年と同じ南よりの風となっていた。

 今年は保安上の問題で7号にサイズダウンして、四日市はどうなるのかと心配していたが、見終わってみると想像以上の内容に正直ホッとした。台船を用いて観客席に近い位置から花火を上げることで迫力を持たせて、テーマ性のある花火と音楽に絶妙のアナウンスを旨く連動させてショー的要素を強め観客を喜ばせていた。雨が降るあいにくの環境であったが、途中で席を立つ観客は殆ど居なくて、少なくとも一般の観客にはサイズダウンしたハンデなど感じさせない見応えある花火大会に仕上げていたと思う。FMで花火大会の実況中継を流したのも良い配慮がなされていると感心した。
 保安の問題、限られた予算、そんな中でどうすれば観客に喜んでもらえるのか。主催者様の真摯な取り組みが、昨年までとはひと味違う花火内容に現れていて、ひどく心を打たれた。
 後日新聞紙上で、今年の四日市花火大会の協賛金が98年当時の半分にまで落ち込み、さらに市の補助金まで減額されていると報じられていたのには驚いた。警備費の増大など当時と状況が大きく異なる現在にあって、半分の予算でこの花火内容を維持されているのには頭が下がる思いである。関係者のご努力には敬意を表したい。

07年 四日市花火大会写真集
第2幕 和火彩火の華 田畑煙火 第3幕 メモリアルT部(七色に煌く花火)
7号 湖上の星 高木煙火
第3幕 メモリアルT部(七色に煌く花火)
7号 八重芯変化菊 高木煙火
第5幕 日本煙火芸術協会銘品集
5号 錦冠花車 
東京都 小勝則孝様作
第5幕 日本煙火芸術協会銘品集
5号 夢桜
宮城県 若松昭之助様作
第3幕 メモリアルU部(喜びに溢れる光)
7号 椰子芯菊先緑銀乱 菊屋小幡花火
第8幕 錦秋埠頭の情景 田畑煙火 第11幕 映光夏景色の賑わい
7号 スパンコール芯彩色群蜂 田畑煙火
第10幕 水上の舞 高木煙火 第12幕 ホタルとコンビナートの競演
3者同時打(7号 画面右田畑煙火様は八重芯です)
第12幕 ホタルとコンビナートの競演
3者競演スターマイン

私の腕の無さが響いて、撮り逃したシーンは多々あり、レンズに水滴が付いて公開できない写真もたくさんあります。
玉名、号数は見た目の推測によるものです。今年からプログラムに玉名が入らなくなったのが残念です。


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