日記2007春


篠田の花火
2007年5月4日(金) 晴 20::00〜22:15(花火奉納)
滋賀県近江八幡市上田 篠田神社境内他


篠田神社にて
今年の絵柄 テーマは「偲ぶ」
甲斐富士に昇る朝日を仰ぐ武田信玄と山本勘助(画面右下)が描かれています
朝日には電球が仕掛けられています。

 大ハプニング発生!突然和火に火が・・・・。

 5月4日は恒例の篠田の花火である。もうどんな花火が入っていても驚かない心づもりで境内に掲げられている打上番組表を見ると、今年もしっかり野村様の四重芯が入っているのを確認して、嬉しさでつい顔が綻んでしまう。ところが、他の花火にじっくり目をやると今年は10号が大幅に増えているではないか、しかも四重芯2発、咲いてみないと判らない作品だって何玉かある。早くも境内から撮るのがもったいない(木々やロープに引っかかる)気持ちになってしまうのだった。昔は10号が3発程度、全部で15番程のプログラムだったのに今では倍増している。05年に衝撃の野村様の四重芯が登場して以来、ここ数年の打上花火の充実ぶりには目を見張るものがある。花火ファンとしてこれほどありがたいことはない。

 朝から準備が始まっていたが、夕刻にもなると和火の足場に絵柄が仕掛けられ、大仕掛の登場となる。今年の絵柄は「偲ぶ」をテーマに、大河ドラマの主人公、山本勘助と武田信玄が甲斐富士の朝日を望んでいる様子が描かれている。いつもと違うところは朝日の中になにやら電球のような仕掛が入っているところ。上の写真でも判るように昼のうちは、はっきりと絵柄がイメージできるのだが、夜になるとどのように浮かび上がるか、点火に至るまでの緊張感、絵柄が浮かぶまでを繋ぐ仕掛の数々も毎年のことながら楽しみである。

 打上も大幅に増えたが、観客も三脚も大幅に増えた。お客さんは暗くなるにつれて徐々に増えてくるのだが、今年は出足が速いように感じられ、早くも20時過ぎでは境内に入りきらない程の入りとなった。もちろん石垣の上から観覧&撮影に臨むわけだが、こちらも三脚林立、空いたスペースは立ち見のお客さんでびっしり埋まって立錐の余地もない。
 お客さんが増えた要因の一つとして、今年から新たに加わった?歌の奉納の効果が大きかったのかもしれない。20時過ぎから境内において、地元歌手による奉納歌曲、3曲が披露された。「武田誉節」なんかは和火のテーマに沿った歌曲だと思うが、観覧場所の直ぐ後にスピーカーがあるので、この大音響のパフォーマンスには参った。しかも打上花火直前になって、もう一回歌の奉納が入るのだが、さすがにもう勘弁してほしいと率直に感じた。
 篠田の花火は2本の大松明、太鼓の宮入を経て各種花火の奉納に移り最後に呼び物の和火大仕掛が披露されるといった一連の流れで構成されている。プログラムでは21時37分に和火点火となっているが、今年もまた時間どおりには進まない。大松明を境内に建てるのに時間がかかるなど、どうしても進行が遅れてしまう。結局、30分以上遅れて花火の奉納が始まった。

 魅惑の打上花火の登場を前にドキドキする。大玉奉納花火を前に3号と5号のバラ打ちが入るのだが、5号でも近すぎて思いっきりデカイ。カメラに入りきるかどうかとあれこれ思いが巡る。そして序盤の見せ場、番外として入った伊那火工様の10号玉2発のお出ましとなる。10号ともなると上り詰める高さが違う。境内から観るとほぼ頭上といった位置関係、そして咲いた花火は何れも四重芯とくるから驚きだ。
 36番で構成された7号、10号奉納花火は、玉名のアナウンスもちゃんとされて、全国の作家様による多彩な作品ばかりとあって何れも見応えのある至福のひとときだった。篠原様の7号銀彩の華は最高に美しかった。アルプス様の10号八重芯は芯部の紅点滅と親星の冠引先緑点滅の組合せ、何ともいえない余韻を感じさせる素晴しさはどうだろう。伊那火工様はここでも四重芯をご披露していただき、今夜は10号四重芯3発奉納と出血大サービスだ。そして、打上花火の締めは今年も野村様の10号四重芯である。場内アナウンスで「しじゅうしん」と流されたのにはずっこけたが、次の瞬間あまりの素晴らしさに場内は陶然となる。それは誰の目にも四重芯と判る見事な開き、まさに横綱技で打上花火の大トリを飾ってくれた。
 写真的には、境内に張られたロープと鎮守の杜の木にひっかかるのが残念だが、この位置関係では仕方ない。またカメラトラブルで5玉撮影に失敗と愛機の不具合にも泣かされた。

10号 緑輝き牡丹紅点滅芯
錦冠菊緑点滅(八重芯ですね)
アルプス煙火
10号 昇曲導四重芯変化菊
伊那火工堀内煙火
10号 昇り曲導分火10段
四重芯引先紅光露
野村花火工業
点火直後の大仕掛
乱玉と回り火が絵柄が浮かぶまでを繋ぎます


 さて、打上花火も終わり、境内に舞台を移して洋火、銀滝の奉納を経てラストの和火を待つばかりとなる。
 ところがここで大ハプニング発生。和火大仕掛の後方の杜の中で3号の地割号砲を鳴らす段になって、なんと和火大仕掛に火が入ってしまったのだ。
 突然の和火点火を受けて辺りは騒然となる。ビッシリ観客で埋め尽くされていたのだから、突如として大仕掛に火が入りもの凄い爆音と炎に包まれ、乱玉などの仕掛が激しく燃えさかるのだから、不意にこれを受けてしまった慌て様は推して知ることができるのではないか。あの何ともいえない独特の緊張感の下、ロケット花火の逆噴火による絶妙の点火から、和火の絵柄が浮かぶまでを繋ぐ仕掛の数々をじっくり堪能したかったが仕方ない。残念だけれど、こういうことだってあるだろう。
 やがて炎が収まり、神秘的な輝きが連なって独特の絵柄が浮かび上がってくる。ハプニングに見舞われたけれど、この輝きを前にすると何もかも遠い昔の出来事のようにさえ感じられてしまう。今年は絵柄の朝日の部分に電気の光を灯すといった変わった演出もなされた。(直ぐに消されましたが)
 残った仕掛の奉納を無事に終えると、最後に大松明が奉火され永かった一日が終わるのだった。

 和火の大仕掛花火は何度観ても感動的だ。大仕掛に華を添える奉納煙火も、今年は四重芯が4発入るなんて、充実著しい篠田の花火に大満足である。伝統の花火を維持される氏子様のたゆまぬご努力には、大きな敬意を持って観覧させていただいた。

07年 篠田の花火写真集

和火大仕掛
写真は暗くて、よく判らないと思います。失敗ですみません。
クッキリ補正をかけています。絵柄が少しはイメージできるでしょうか。実際はこんなに明るくはありません。
7号 昇朴付紫芯緑先銀蜂
伊那火工堀内煙火
7号 昇曲導 青い鳥
伊那火工堀内煙火
5号7号組打 
7号昇朴付紫芯銀冠
阿部煙火工業
7号 華桔梗芯キラキラ菊
北日本花火興業
7号 昇小花マジック牡丹
三遠煙火
7号青輝き芯引き紅輝き緑輝き残輪
アルプス煙火
10号 昇朴付紅芯変化菊
片貝煙火工業
10号 昇朴付紅芯銀波青黄
阿部煙火工業
ご覧のように境内から撮ると、ロープや木にひっかかります。
カメラトラブルで四重芯2発を含む貴重な花火を5発も撮り逃しましたが、心に刻まれた思い出はいつまでも残ります。

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