日記2006夏


第19回 四日市花火大会
2006年8月20日(日) 晴 19:15〜20:30
三重県四日市市四日市港 霞ヶ浦・富双埠頭


有料観覧席 富双埠頭

 小千谷から約400キロ、長駆移動して四日市に向かう。今日も朝から快晴の素晴らしい夏の日だった。
 14時過ぎに四日市到着。夏の日射しが燦々と降り注ぐお天気は申し分ないが、海から陸に向かって強く吹きつける風下の風が気がかりなところ、それでも昨年と比べればずっと良い状態だ。
 開催予定日が雨などの心配なく迎えられる四日市花火大会っていつ以来だろう。ここ数年の四日市は天候に泣かされっぱなしといった思い出しかなかった。台風接近による中止延期、今にも雨が降りそうな状態での開催、そして復活を果たした昨年は最悪の状態での開催とどうも8月第3日曜日はしっくりこない。いつもハラハラされっぱなしであった。今年は、好天の下で四日市花火大会を迎えることが出来てとても嬉しい。
 
 メイン会場で露天商を前景に入れて撮ろうか、それとも少し南の海縁の公園から撮ろうか迷ったが、愛好家様のご厚意で四日市では初めての有料観覧席からの観覧となる。そうと決まれば、日中はジャスコでひたすら休憩を採り体力温存、夕方になってようやくの会場入りだ。
 露天商の幌がバサバサと豪快に風に煽れている。南東の海から陸に向かって吹きつける強風は夜になってもまったく収まる気配がない。この時期、西よりの風が吹くことはまず期待できない四日市であるが、こうもモロに風下とは。今夜は打上真っ正面に展開する有料エリアからの観覧となるので、なるべく南寄りに場所を確保して臨まないと煙はもちろん降灰の被害は避けられそうにない。
 それにしても閑散とした有料エリア。椅子席とブルーシートが敷かれたシート席で構成された有料エリアであるが、お客さんの入りの寂しさといったらもう、心が痛くなるような悲惨な光景だ。少しでも風上をと場所を移した先の一番南端付近では、全くお客さんが居なくて・・・・。一番前の海際に場所を確保したが、後には誰もいないので立って撮っても全く支障にならないといった有様なのはあまりにも悲しすぎる(もちろん座って撮りました)。有料エリア内では、ステージイベントを催すといった余興もあったが、あまり意味がないように思えた。
 寂しさばかりの有料エリアを出ると、雨に泣いた昨年とは比較にならない、いつもの盛況さをみせていた。それでも市街地から離れているためか思っていたほどの人出ではなく、近隣の花火大会である桑名水郷、津市花火大会よりも観衆は少ないように感じられた。 

10号 四重芯変化菊 菊屋小幡花火

 19時15分、定刻通り開幕した花火大会は、4〜10号の単打ちとスターマインの繰り返しを基調にした展開で進行する。スターマインに大きな玉が入った見映えのする物は登場しないが、単打ちは目が離せない。プログラムにはキチッと玉名が掲載されており、一流煙火店の銘花を存分に鑑賞することが出来るのが何といっても四日市の醍醐味である。中でも目玉は、全国的にも大変珍しい花火とプログラム紙に注釈入りで掲載されている四重芯である。今年も小幡様によって披露された10号四重芯変化菊は、昨年のラストとは違って早くも序盤に登場した。それは玉名通り4つの芯が出ていて、眼福この上ない瞬間であった。雲の中に消えて全く鑑賞できなかった06年の悔しさがスキッと晴れるような思いがしたくらいだった。
 単打ちとスターマインをきれいに繰り返すプログラムにあって、目先の変わった出し物としては、芸協銘品集とメモリアル花火、それに水上スターマインといったところ。
 お馴染みの某新聞社提供の芸協銘品集は、全て5号で10組計50発が披露された。今年も健在のメモリアル花火、こちらは10号ばかりで10発の花火がメッセージと共に披露された。まるで打上参加3者の銘品集といったメモリアルとは思えない玉揃え、それは四日市ではもう見ることができなくなった芸協10号を偲ばせる光景でもあった。台船直置き、ドバドバと一気に咲かせてしまう水中花火は、低空から直に押し寄せる煙がすごいの何の、有料エリアの北側半分は完全に煙にやられて悲鳴がこちらにまで聞こえてきそうだった。
 ラストは超特大スターマインに続いて、四日市名物の10箇所一斉空中ナイアガラでエンディングを迎える一連の流れとなっている。一瞬にしてドバッと打ち出される空中ナイアガラ。打ち出しのタイミングが掴めなくて、カメラを手にして臨むようになった今では、最も緊張する場面だ。
 超特大スターマインに続いて空中ナイアガラとアナウンスが入ったので、昨年のような間はないと思った。スターマインもナイアガラも小幡様の打上、どのように繋いで見せ場を演じてくれるのか、まさに緊張の瞬間である。
 前奏に入った超特大スターマインは2連に展開して打ち出された。今宵はシングルばかりのスターマインを見てきたので、それはゴージャスな眺めであった。

水上スターマイン 扇の舞 高木煙火

 ラス前になってようやく入ったダブルでゴージャスだなんて、本当に寂しすぎる。往年の四日市では打上3者によるスターマイン同時打ちがあって、3箇所からバラバラのスターマインを景気良く上げていた頃が懐かしく思い出されてならない。今夜の四日市を見るかぎり、そんな光景はもう二度と見られないだろう。
 懐古的な気持ちになって見つめていたところ、現実にハッと引き戻させるかのように、スターマインから全く間を置かず瞬時に空中ナイアガラに移行した。一瞬にして辺り一面真昼のように明るく照らし出され、会場全体が驚きの歓声に包まれる。もちろん追従できるはずなく、今年はシャッターも切れない有様。ただ呆然と無抵抗に幕切れを見守るばかりであった。
 四日市花火大会を観て感じるのは、物量はすっかり無くなってしまったけれど質の高さは健在である。四重芯に象徴される数々の銘花は、近隣の花火大会ではまず見ることのできない光景だ。きっと多くの観衆の心を揺り動かしているに違いない。今夜の花火内容、桟敷の入り具合を目にすると、この花火大会の行方が気になって仕方ないが、工業都市四日市のイメージを覆すような、四日市でしか観ることのできない美しい花火をこれからもずっと届けてほしい。

 帰路は、交通の大動脈である名四国道(23号線)を横断するまでがネックとなるが、渡ってしまえばスイスイである。今回は四日市初の電車帰宅を試みた。最寄りのJR富田駅の混雑ぶりは関西圏の花火大会を思えば楽勝そのもの。すんなりと電車に揺られて帰ることが出来た。

06年 四日市花火大会写真集

5号 スパンコール芯彩色群蜂
田畑煙火
日本煙火芸術協会銘品集
5号昇小花八重芯菊先青光露
田畑煙火
10号 紅覆輪錦青彩色点滅
菊屋小幡花火
10号 紫芯菊先水色牡丹
菊屋小幡花火
10号 パステル千輪
高木煙火
10号 八重芯錦冠先割
高木煙火
メモリアル花火
10号 冠千輪
高木煙火
メモリアル花火
10号金閃冠菊降雪小割浮模様
田畑煙火
メモリアル花火
10号彩色千輪菊
田畑煙火
メモリアル花火
10号八重芯彩色牡丹
田畑煙火
メモリアル花火
10号 錦冠先割小割模様
菊屋小幡花火
10号 彩色星芯菊先バリバリ
田畑煙火
10号 青芯金閃冠菊光露
田畑煙火
7号 錦冠ピンク模様
菊屋小幡花火
10号 緑青紅点滅花雷模様
菊屋小幡花火
10号 錦緑花芯紫輝光
菊屋小幡花火
向かい風の強風に煽られて花火がこちらに迫ってくるような感じ
冠菊は覆い被さってくるような錯覚を覚えるほどでした。

単打ちのみの掲載とさせていただきます。

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