日記2006夏

平成淀川花火大会改め
第18回 なにわ淀川花火大会
2006年8月5日(土) 晴 19:50〜20:40
大阪府大阪市 新十三大橋下流淀川河川敷


大淀会場堤防道路上から打上を臨む
前回観覧時は緑の中に自由に入り込めましたが
今はパネルで仕切られています
河川敷内 凄い人出です。十三会場と合わせるといったい何万人訪れているのでしょうか
JR神戸線東側のフリーエリア(白いパネルの奧)
右側を向いて花火を観ることになります

 今年から平成淀川花火大会改め「なにわ淀川花火大会」に名称を変えて開催されている。
 淀川は04年以来2年ぶりの観覧である。8月3日固定開催であったが、昨年から8月第1土曜日に開催日が変更されたため、大混雑を覚悟しての観覧となる。
 ポイントは脱出と場所取りの容易さ、ということで前回同様に大阪駅を起点に、大淀会場の堤防道路上から観覧して、終了と同時に即脱出という算段でいた。具体的には、午前中に花火会場入り、場所を適当に確保して一旦家に帰って、嫁さんを連れて再度出直しという余裕の行動を採る腹積もりでいたのだ。ところが、前回には見られなかった新事実が待っていた。土手上の場所取り禁止・・・・。
 04年の観覧時には書かなかったが、大淀会場の土手上の場所取りについてルールなど事実上存在しなかった。シートを敷いておけばそれで良かったのだ。ところが、今年からそうはいかなくなった。会場に着いてシートを敷こうとすると、「場所取り禁止です」と警備員さんに注意され、なす術なく立ちつくすばかりだった。十三会場では自由に場所取りが出来ないのは04年の時点で知っていた。ところが大淀会場についてはそういった規制が目に見える形となって見られなく、脱出の容易さと相まってこちらで観覧するのがベストと思っていたが、それも遠い昔の話となってしまった。
 午前9時過ぎの大淀会場、私同様に事情を知らないで場所取りに訪れる観客がぞくぞくやってくる。当然、あちこちで場所取り禁止を伝える注意の声が聞かれた。でもよく観察していると、会話のやり取りの中で、どうやら今年から場所取りに規制を設けるようになったのだと気づいた。
 観衆に注意を入れれば必ず質問が返ってくる「じゃあ何処で花火を観れば良いの?」「あちらでお願いします」と指定された場所は河川敷内JR神戸線付近のフリーエリア。それって思いっきり斜から観ることになるじゃない!「それでは土手上の特等席はどうなるの?」「後から来るお客さんの迷惑になるので場所取り禁止です。」と繰り返すばかり。「じゃぁ後から来たお客さんが土手上に座ってもらうために場所取りができないの?」「それは・・・・・・・・・・。」「早うから来た者が特等席で花火を観て当然じゃないの?」「それは・・・・・・・・・・。」矢継ぎ早に質問を浴びせられ、なかには貴方の言っていることは納得できないとしてワイワイくってかかる人達もいた。一連のやり取りを遠巻きに眺めていたが、警備員さんに分が悪いのは明らか。詰め寄られていろいろ矛盾を突きつけられ返答に窮してばかりで何だか可哀想な気がした。
 これでは到底納得が行くはずがなく、次々にシートが敷き込まれていった。無人でシートを敷くのは駄目だけれど、有人で夜までじっと希望の場所で待つのだから大丈夫でしょってわけだ。(それでも強制撤去するのなら仕方ないのだが、結局そのような措置は採られなかった)その大きな流れのなかに私も入っていた。こういう時には見ず知らずの人々との連帯感が自然に芽生えてくるもので、隣の知らないお兄さんからビールがひょいと手渡され、みんなで場所を守りきろうやということに話がまとまってしまう。こうして、日光浴と称して開幕までを待つことになる。強烈な日射しが降り注ぐ中、目眩がしそうな暑さに耐えながら、ただひたすら夜(注:解禁若しくは事実上の解禁)を待つ光景に際して、我ながらええ大人が何してんのやろと首を傾げたくなる。しかし、これも花火大会なのだ。一旦帰らないといけない私は午前中いっぱいを現地で過ごしてバトンタッチ。
 朝から殺伐とした雰囲気にうんざり。それでも、夕方にもなれば堤防道路上が隙間なく埋まってしまうという現実が目に見えているのでみんな強気だ。しかしながら、こういった流れは好ましくない。解禁時間を予め告知するなどのトラブル防止の手段を講じておいたほうが良いと思う。だいたい、朝から場所取りに来る観客は昨年までのイメージを抱いており、シートを敷いておけば当日の夕方に来ても大丈夫だったと皆が口を揃えて言っているのだから、今年から禁止といわれても素直には従えない。夕刻、嫁さんを連れて再び会場入りした時には、予想通り堤防道路上は観衆でびっしり埋まっていた。
 やはり土曜開催ということで平日開催だった04年とは比較にならないお客さんの入り具合。打上開始までひっきりなしに観客が押し寄せ、広大なキャパを誇る大淀会場がみるみる人で埋まっていった。堤防道路にあっては、鈴なりの観衆で埋め尽くされ、場所取り禁止どころか、通路すら完全になくなる有様だった。解禁に至るまでの経緯は大凡把握することが出来たので、次回観覧の機会が有れば、今回の経験を活かすことにしよう。

オープニング

 風の流れも良好、淀川の下流から上流側に向かってやや強いめの風が流れて、実に良い感じで開幕を迎えた。
 名称を改めた淀川花火大会の変貌ぶりは如何ほどにと楽しみにしていたが、前回観覧時に比べてパワーダウンしたように感じられた。オープニングは全台船を使った、大玉一斉を絡めた大きな見せ場があったはずなのに、04年に出逢ったようなあのシーン、あの場面と言えるような好印象が不思議となくなってしまったように思う。
 多彩なスターマインに大玉を含む単打ちを繰り返しながらテンポよく進行する。スターマインは種類が豊富でワイド展開するものもあって楽しめるのだが、全体的にスケールが小振りで、ここで大玉が入ればとかVトラを絡めたらもっと見映えがするだろうに、などとつい感じてしまう場面が何回か見られた。単打ちでは7号クラスの大玉がそれなりに登場するのだが、こちらも種類が減ったというか玉の質が今一つとでもいうべきか、多種多彩な千輪菊の同種の綺麗な対打ちなんかは楽しみにしていたのだが、そういったシーンは殆ど見られなかった。イタリアハナビ?ラス前のあれかな?この大観衆のいったい何人がそれと分かって鑑賞していたことだろうか。個人的には日本が誇る最高の花火芸術作品を、出来れば関西では希少な、完成度の高い割物多重芯逸品の1発でも披露してくれた方がよっぽど説得力があるだろう。しかしながら、切れ目なくテンポよく打ち上がるボリュームたっぷりの花火は、豪華で存分に楽しめることに違いなく、水中花火や斜め打ちを絡めた派手な演出はやはり見栄えが良くて観客の目は釘付け状態であった。
 順調にプログラムが進み、淀川名物の空中ナイアガラでフィナーレを迎える。錦冠菊ワイドでスタート、全台船から怒濤のピッチでこれでもかーとひたすら上げる名物のながーい空中ナイアガラ。ゴージャスな錦絵模様に包まれ、いつまでも爆圧を浴び続ける快感はたまらない。一呼吸おいて始まるまばゆいばかりの銀世界、とてつもない速さで打ち出す一気呵成の攻めにはもう笑ってしまうばかり、というか絶叫しまくっていた。エンディングで魅せる夜空を覆い尽くすばかりの凄まじい超ロング空中ナイアガラ二重奏は、淀川でのみ経験できる至福の一時と言っても過言ではない。まさに日常からスカーンと開放させられる陶酔の極致に達するばかりのスケール、これ以上ない終了感を演出してくれるのだ。ラストに全玉数の4分の1(つまり5,000発?)を使っているという信じられない宣伝文句もこのエンディングを体験すれば納得が行くだろう。
 いやぁー良かった、じっと耐えて待った甲斐があった。場所取りでお世話になった方々が皆満面の笑みを浮かべて感慨深く長かった一日を振り返っているのを見るとこちらも嬉しくなる。終わりよければ全て良しという一言に尽きる一日だったとしみじみ感じるのであった。

 さて、淀川のネックである終了後の大混雑であるが、河川敷内から堤防道路に通じる通路、その先の河川敷と市街地とを隔てるフェンスの開閉を上手くコントロールして、雑踏事故が生じないように人の流れを絶妙に調整していた。膨大な観衆が出口を取り囲んで「早く開けろ!どけ!」などの心無い野次も飛ぶが、そこは体を張って職責を全うする警備員さんに感心するばかりであった。
 こちらは、脱出についてはもう慣れたもの、素早く河川敷を抜けると大阪駅目指して突っ走り、21時45分の新快速に楽勝で乗り込むことが出来た。
 毎時15分おきに発着する新快速、やってきた列車には浴衣姿のお客さんが目立ち、みなとこうべ海上花火大会の観客だと直ぐに気が付いた(十三会場直近の塚本駅には新快速は停まらない)。そういえば神戸も昔は開催日が定まってなかったけれど、数年前から8月第1土曜に固定され、淀川も昨年から8月第1土曜変わって神戸と同日に開催されている。一見すると土曜開催になって多くの人々が花火観覧できるようになったと感じられるが、隣接する大都市の花火大会を同日開催にするってことは、確実に観客を分散させる効果があるだろう、これってもしかして究極の雑踏回避戦略かも?

06年 なにわ淀川花火写真集

ワイドスターマイン
水の都大阪をイメージかな
スターマイン 水中花火 単打 単打
水中花火 一斉自爆のシーン スターマイン
実際は端から色を変えながら打出されます
スターマイン 空中ナイアガラ
写真では伝わりませんが驚愕のスケールです
風向きも良くベストな観覧条件でしたが、写真は打ち出しのタイミングが読めず、また投光器の灯りが思った以上に影響して、失敗ばかりでした。

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