| 日記2006夏 |
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第60回 海の日名古屋みなと祭花火大会
2006年7月17日(月) 雨 19:30〜20:30
愛知県名古屋市港区ガーデン埠頭
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| メモリアルスターマイン 天国へ旅立った二人のおばあちゃんに捧げる |
朝から雨、それも天候の回復が見込めない絶望的な雨である。花火巡りをしていると、こんな日だってある。いつもなら潔く諦めもつくけれど、今夜の花火はどうしても諦めきれなかった。子供を連れて観覧するつもりだったが、あまりの雨量に子供は残して、車も置いて電車利用で名古屋港に向かった。
先発の仲間と落ち合って、クリスマスイブのスターライトと全く同じ場所に三脚を置く。今夜もかぶりつきだ。18時過ぎでは雨が小降り状態で、これはもしかしてと一縷の望みをつないで開幕を待った。愛好家の皆様も勢揃い、でも表情は冴えない、傘を手にじっと開幕を待つ観衆の表情もそうだ。みんなの願いは一つ。雨が止んでくれることを祈るばかり。しかし、無情にも皆の願いをうち砕くかのように、開幕が近づくにつれてまた強く降り出してきた。とうとう雨の中で開幕を迎えることとなった。
1946(昭和21)年に戦後の復興祭として始まったとされる海の日名古屋みなと祭は、今年で第60回目を迎える。記念大会となる今年の花火大会の特徴としては、メモリアル協賛花火が大幅に増えたことだ。たくさんの想いが込められた大切な記念花火大会は、残念ながら無惨な状態での開催となったが、せめてもの慰めであろうか、花火は霞むことも煙に埋没することもなく、協賛者の思いに応えるかのように、最後までその美しさを余すところなく見せてくれた。
オープニング花火に続いて早速メモリアル花火が披露された。プログラムにはメモリアル花火がまんべんなく配されている。大会を通じて様々な想いが込められた美しいメモリアル花火をたっぷりと鑑賞させてもらった。
大切なメッセージを添えて空高くに咲く大輪。孤高の美しさを湛えているとでも言おうか、スターマインにはない、人を惹きつけてやまない魅力がある。予めプログラムにメッセージが掲載されているっていうのに、いざ打ち上げ直前になって、場内アナウンスでメッセージが紹介されると、やはり胸に迫るものがある。今夜はたくさんの大切なメッセージを聞かせてもらった。花火って形としては何も残らないのに、人の様々な想いを集約するものだ。1玉毎に大切な想いを乗せて咲く花火には、いつも以上に美しく感じてしまう。まるでメッセージまで大空高く運ばれ、身近な人から故人に至るまで確実に届けられているかのように感じてしまうのだ。ぱっと咲いて跡形もなく消える花火、この一瞬にいろいろなことを思い出しながら見つめていることだろう。8号、10号といった大玉メッセージ花火は、協賛者の想いに応えるかのように一発の破綻もなく、ご希望された玉名通り全てきれいに決まった。
メモリアルの中でも「天国へ旅立った二人のおばあちゃんに捧げる」と題して披露されたメモリアルスターマインには特に感動した。白を基調にしたやわらかな色使い、どこまでも上品で清楚な花火がメロディに乗ってやさしく舞う。銀千輪をそっと添えて締めくくる細やかな心遣いには本当に胸が熱くなった。タイトルに相応しい心配りが行き届いたメモリアルスターマインは、誰もに格別の感動をもたらしたことだろう。
プログラムを見た感じ、メモリアルに偏りがちで同じ玉名が続いていたりと、どうかなと感じさせられたが、芯の色を変え或いは異なるタイプの花火を使う等といった細部にまで気を配った演出で、そんなことはまるで感じさせない素晴らしい内容であった。
メロディ花火で華やかなクライマックスを迎える。流れるようなリズムのメロディに乗って、美しい花火がリズミカルに舞い上がる様は言葉にならない。10分間に渡ってプログラムされた壮大なエンディング。雨に打たれ続けた全ての観客に、訪れて良かった、幸せだったと心から感じさせられる最高のエンディングだった。
一日中雨に見舞われた名古屋みなと祭花火大会であったが、観覧された全ての人々の胸に格別の思いを刻んだことだろう。
今回は地下鉄を使って家路に就いた。いつもは大混雑する名古屋港駅であるが、驚くほどすんなり構内に入ることが出来たのが妙に悲しい。悪天候を受けて例年の数分の一の人出であろうか。事実上、名古屋市唯一となった花火大会。多くの人に足を運んでもらって、その素晴らしさを直に感じて欲しかった。そしてもっともっとこの花火大会が大きく発展することを願ってやまない。
一日中降り続いた雨を受けて、子供を残して観覧した。来年は家族揃って観覧したい。次のメッセージを考えておかなければ。
2007年は名古屋港開港100周年記念を迎えます。この素晴らしい花火大会の大きな盛り上がりに期待します。
下手な写真で上手くお伝えできていませんが、協賛者の想いに応える素晴らしい花火ばかりです。 降りしきる雨の中、本当にお疲れさまでした。大会に携わった全ての方々に感謝申し上げます。 |