日記2006夏

保津川開削400周年記念
第55回 亀岡平和祭保津川花火大会
2006年8月7日(月) 晴 20:00〜21:00
京都府亀岡市 保津橋上流大堰川緑地公園


メイン会場保津橋付近の夜店群と亀岡市街地の夜景

 亀岡は3年ぶりの観覧である。不思議なもので奇しくも3年前と同じ、台風接近中における観覧となった。
 亀岡は何回か観覧を重ねたが、何れも車による観覧であった。今回は仕事帰りとあって時間に余裕がなく、初めての電車利用による観覧行となった。亀岡市へ入るには京都駅から山陰本線を利用することになるのだが、こちらは何と単線である。これがネックとなってダイヤに余裕がなく、対向電車の通過待ちをやたらくらって、思っていた以上に時間がかかり、京都の隣町であるにも拘わらず、京都駅を出て40分近くも時間を費やして亀岡駅に到着した。
 花火会場は駅の裏手、保津橋を渡った先の大堰川緑地公園一帯がメイン会場となる。駅から歩いて15分ほどといった至近距離であるが、会場に通じる道は一本しかなく、既に道幅いっぱいに膨れあがった人の波に呑まれて、なかなか思うように進めず、日がどっぷりと沈んだ19時半過ぎになって、ようやくのメイン会場入りとなった。こんなに遅参しては、落ち着いてロケハンして場所取りなんてできるはずもなく、この辺ならと空いてただろう、確かあの辺は空いていたはず・・・・。などと過去の経験を基に大会本部付近を大汗かきながら走り回ったが、投光器の照明やグランドのネットが視界に入って撮影最適地を見いだせず、道路沿いの最前列も鈴なりの観衆で入り込む余地なく、ずるずると大会本部から後退していく一方だった。こうなったら保津川の河原に降りて撮るしかない、と覚悟を決め小走りで漆黒の河原に向かったが、強力ライトを持参していないことに気付き慌てて取り止めた。あぁどうしよう、もう始まっちゃうよ〜。焦りまくる中、ふと前を見上げれば、夜店群の先にある丘が目に留まった。大勢の観衆がそちらで観覧していたが、もうここしかないと祈るような気持ちで駆け込んで、これまたぜいぜいと大汗かいて丘に登り、何とか隙間を見つけ出してようやく場所を確保したのだった。3メートルくらいの植え込みの木を背にした場所に上手く入り込まさせてもらって、三脚を高く立てる。ここなら立って撮っても大丈夫だろう。しかしながら、その木が虫に葉っぱを食い荒らされた如何にも見窄らしい木で、身体を密着させるのがなんだか気持ち悪くて・・・・、でも贅沢は言っていられない。

シリーズ10 10号連打
10号紅芯錦冠菊と10号錦冠菊先色蜂

 世界連邦平和都市宣言を高らかに掲げる亀岡市において催される花火大会とあって、この花火には世界の恒久平和と安全への願いが込められている。平和記念式典で採火された平和の灯火を平和の灯火パレードにより花火会場まで運び、花火に点火するといった厳かな流れで開幕を迎えた。
 開幕スターマインが賑やかに打ち上げられた。台風の影響なのか東よりの少し強めの風が気持ちよく吹き抜けて、良い感じで煙を後方の彼方へと連れ去ってくれた。私の観覧位置からは文句なしの見事な順風。夜店が前景に入って、撮影場所としてもなかなか良い場所であった。
 10部のシリーズで構成された亀岡平和祭花火大会。見所はこの地域では珍しい芸協玉10号、7号を始めとする大玉芸術玉だろう。芸術玉は2部に渡ってプログラムされ、八重芯などこの地方ではなかなか観られない作品が夜空を彩った。こういうのが入ると他の玉にも期待してしまう。どのような玉が登場するのかと期待を込めてレリーズを繰り返した。
 ゆったりとしたピッチで1発1発丁寧に打ち出すため、写真を撮るにあっては実に撮り易かった。スターマインもワイド展開するものはなく、どれも短くて物量感のないものばかりとあって、公表7,000発とはとても思えない内容の花火大会である。途中、斜め打ちスターマイン、ナイアガラ大瀑布と裏打スターマインといった目先の変わった出し物も織り交ぜて、ラストのシリーズ10を迎える。
 7号玉40連打、10号玉5連打に続いて金銀の空中大瀑布でフィナーレとなる。純白に輝く銀冠スターマインは、まるで平和の象徴そのもの。できれば銀爆に入った芯入は紅芯で統一して、紅のザラ星と合わせて赤白で平和を象徴するエンディングにして欲しかった。

 花火大会終了後の混雑(特に京都行)が心配であった。ところが亀岡駅に着いてみると、以外にもすんなりとホームに入ることができた。臨時ダイヤを組んでおり、間もなくやってきた電車に乗り込むと、中は通勤電車並みの混雑具合。電車利用する近隣の花火大会では、宇治川より遙かにゆるゆる、長浜の方がもっと混んでいたかもって感じだった。好天を受けてお客さんの入りが良く、これは相当混雑するに違いないと覚悟していたが、うれしい誤算であった。
 花火大会は平和の象徴そのもの。こうして花火巡りが楽しめるのは、この国が平和で平穏であるから、そうしみじみ感謝しながら会場を後にした。

シリーズ1
スターマイン
シリーズ4
7号 八重芯菊先緑銀乱
シリーズ4
7号 昇小花キラ芯菊先緑青
シリーズ4
10号昇小花紫銀乱芯錦冠先点滅
シリーズ4
10号昇分火八重芯引先紅光露
シリーズ8 芸協玉7号
昇小花紅スパン芯オーロラ牡丹
静岡県 池谷博文様作
シリーズ8 芸協玉10号
昇小花彩色ダリヤ千輪菊
福島県 管野忠夫様作
シリーズ8 芸協玉10号
昇小花八重芯錦冠点滅
茨城県 森 武 様作
シリーズ10
保津橋にそそぐ金銀大瀑布

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