日記2006夏


一宮市民花火大会
2006年8月26日(土) 曇 19:00〜20:30
愛知県一宮市 光明寺公園先木曽川河畔


花火会場:河川敷内にて(凄いお客さんの入りです) 木曽川を臨む堤防道路にて:最前列は全て予約済み

 さようなら一宮。そして素敵な思い出の数々に心からありがとう。一宮市民花火大会のことはいつまでも忘れない。

光明寺公園にて
立派な競技場と豊かな芝生が魅力的な公園
尾張一宮太鼓
会場内にて開幕前に披露されました

 05年4月、尾西市との合併により、旧尾西市主催の明治から続く伝統の濃尾大花火大会(旧称:尾西市・羽島市花火大会)と平成4年に始まった一宮市民花火大会の2つの特徴ある花火大会を抱えることとなった新一宮市。昨年は両花火大会が存続され、ホッと胸を撫で下ろしたが、残念ながら合併による協議により、一宮市民花火大会は今年をもって廃止とされた。やはり1つは廃止か・・・・・・。合併に伴う合理化の一環として、いつかこのような日が来るんじゃないかと心配していたが、ついにその日が訪れてしまった。両大会共に観覧している私には残念でならない。どちらの花火大会も印象的で、木曽川の広大な舞台を活かした良い持ち味が出ていた。できることなら、開催時期をずらすなどの手段を講じて、どちらも存続して欲しかった。
 ラスト一宮ということで、当初観覧を予定していたナガシマスパを取り止めて、一宮に駆け付けた。ここ数年間、8月最終土曜日は必ず一宮を観覧している。馬瀬川、常滑、そしてナガシマスパ、他に数々の選択肢が在るにも係わらず不思議なものだ。一宮の持つほのぼのとした雰囲気が気に入っているからだろうか。今年で4年連続の観覧を果たしたのだが、これで最後、もう次は無い。

 16時前に会場入り、河川を見下ろす土手上に立って場所取りに臨もうとするが、既にめぼしい場所は予約済み。それも何日も前から場所を取っているって感じの整然と区割りがなされた無人の場所取りが土手上にどこまでも連なっているのだ。03年に初めて観覧したときは、この時間帯でも楽勝で最前列をゲットできたというのに、近年の花火ブームを受けてか、それとも今年でラストだからだろうか、見事な場所の取り様だった。それでも、経験を生かして僅かな隙間を見つけ出して最前列をゲット、縦長の窮屈そうな場所に子連れで縮こまって観覧かなと思いきや、必要以上に場所を取っているグループの方々はやはり後ろめたいのか、やってくると余ったスペースを快く譲ってくれる。有り難いことで、今年もまたのびやかに観覧することができた。場所を確保すると、河川敷に降りて会場内を歩き回って、もう二度と観られない会場雰囲気を満喫した。ラストとあってか、お客さんの入り具合も大盛況であった。

 一宮は実に相性がいい。過去の観覧は全て快晴、全て風上といった好条件で観覧を重ねてきた。今年も昼間は絶好の花火日和であったが、夕方になって雲が拡がってきた。ラスト一宮は涙雨の花火かと心配したが、結果的に雨にやられず、また強すぎるほど吹いていた風も開幕前には丁度良い感じに収まり、しかも南西からの強風が、南からの程良い風となって、会場全体が風上といった素晴らしい状態で観覧させてもらった。
 真っ正面東側、ナイアガラ仕掛の東端からの観覧だ。過去3年間は、風上側だった会場西よりに場所を取って観覧してきたので、ラストはどうしても東よりで臨みたかった。こちらは前景に夜店が入って、一宮らしい構図が期待できるのだ。最後の最後になって、ようやく願いが叶った。懸念は愛機の不具合。カメラの調子が悪く、診てもらったところメーカに送って保証修理をするよう宣告されているが、そうはいかない。今夜も気合いを入れて撮ろう。

 開幕まで尾張一宮太鼓が軽快に轟いた。これが終わると、開会挨拶が入って19時開幕。綱火に火が走り、仕掛花火に着火「一宮市民花火大会」の文字を描き出して、開幕スターマインでラスト一宮が始まった。
 今年もまた一宮ならではの花火が繰り広げられた。ドーン、ドーンとただ花火が上がるのみ。放送設備があるにも係わらずアナウンスも音楽も一切入らない。日本煙火芸術協会銘品集でさえ、何のアナウンスも入らずにさらりと上げてしまうのだ。愚直なまでに花火だけを見せ続ける演出こそ一宮ならではのもの。全玉名、号数、担当業者まで完全記載のプログラムを手に花火を観るのが一宮の醍醐味なのだ。

終幕:15号芯入錦冠菊(高木煙火)とナイアガラ仕掛

 前半は参加2者の花火を交互に披露。5号までは同じ物を5発ずつ綺麗に繰り返した。3号、4号といった小玉がゆったりとソロで上がるのは一見退屈そうに思えるが、プログラムに記載の玉名と見比べながら鑑賞すると趣があって飽きない。小玉に始まって5号、6号とサイズを増して、8号を出し終えるとスターマインに移って一括り。業者さんを交互に変えながらじっくりと花火を見せ続けるのだ。
 15号2発と芸協玉5号10組50発を挟んで後半に入った。すると雰囲気が一変。参加2者がそれぞれの持ち場から同時にバシバシと花火を上げ始めるのだ。とてもじゃないが、玉名と見比べて鑑賞できるようなピッチじゃない。それまでがあまりにも単調な展開だったので、会場はざわめきの声に包まれた。寝ていた我が子もいつの間にか起きて最後まで花火を見ていた。
 終盤は6号以上の玉ばかりの同時打ちとなって、お腹に響く爆音が実に心地よい。8号、10号といった大玉は、やはり今年も終盤になって集中投下された。三重芯まで入っていたのに、塗り潰すようなピッチでほぼ同時に打ち込んでしまうのは、写真を撮る上では残念であるが、お客さんの目は繰り返し咲き誇る大輪に釘付状態だ。こういうのって理屈抜きで豪華で良いじゃないか。
 ラストは、銀滝・特大スターマイン・15号2発・仕掛花火の順でプログラムされている。ところが仕掛花火「来年は濃尾大花火大会で」が先にお披露目され、かなり間を置いて特大スターマイン、そして2発の15号と続いた。銀滝に裏打のスターマインが入るいつもとは順番が違うじゃないか?それでも、最後の打上となる2発目の15号、芯入錦冠菊が豪快に咲き終わった後も露光を続けて、ようやく披露されたナイアガラと写し込むことに成功した。やった、最後に一宮らしい思い出をゲット出来た。

 300メートルのナイアガラで正真正銘のお別れとなった。もうこれ以上撮る花火がないのでレリーズを止め、万感の思いを込めて純白に輝く光の滝をじっくり魅入った。これで最後だね〜。周りの観衆から別れを惜しむ声があちこちで聞かれた。
 いつも最高の状態で観覧させてもらった。初観覧時に携帯を場内で落とす大失態を演じたが無事に大会本部で返してもらった。地元商工会のリーズナブルな焼きそば、串カツが美味しかった。市街地から離れているハンデを補う大量の無料シャトルバス、体の不自由な方への専用席やメインスタンドの開放といった大会運営も素晴らしい。立派な施設が整った光明寺公園で、子供がもう少し大きくなったら開幕までを場内で遊んで過ごして、夜には大輪を見せてやりたかった。一宮が持つ子供達の笑顔が絶えないほのぼのとした家族的な雰囲気がたまらなく好きだった。これで終わりだね。さようなら一宮。芸協玉、親切なプログラム、良いところはそのままに濃尾大花火大会に引き継いでいって欲しい。

 ナイアガラの光の滝が消えると、『終』の文字が浮かび上がって、大会に別れを告げた。場内が拍手に包まれることもなく、みんな静かに別れを惜しむかのように消えゆくナイアガラを見守っていた。さようなら一宮、ありがとう一宮。行く夏と、別れを惜しむ8月最終の花火観覧であった。 

ラスト一宮写真集
8号 芯入錦冠再変化
関島煙火
5号 色芯錦冠菊(4発写込)
高木煙火
5号 バリバリ冠(2発)
高木煙火
6号 清流に輝く水光星
関島煙火
6号清流に拡がる錦冠柳(2発)
スターマイン 一宮に咲く大輪の花園
関島煙火
日本煙火芸術協会銘品集
5号キラキラ芯ステンド牡丹残輪
静岡県 田畑朝裕 様作
日本煙火芸術協会銘品集
5号 昇小花八重芯変化菊
長野県 田村清治 様作
大スターマイン
花咲き乱れる木曽川の夕べ
関島煙火
8号 芯菊先の彩星光露
関島煙火
6号 芯入錦先緑銀乱
特大スターマイン 光の世界
高木煙火
       特大スターマイン
    川面に踊る星の妖精たち
          関島煙火
玉名等はプログラムによるものです。

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