日記2006夏


第50回 全国選抜長良川中日花火大会
2006年7月29日(土) 曇 19:15〜20:50(夜の部)
岐阜県岐阜市 長良川河畔(長良橋下流一帯)


長良橋から臨む長良川公園

 第50回記念花火大会開催、おめでとう御座います。

 私が長良川中日花火大会を観覧し始めたのは昭和50年代前半、まだ幼児期の頃に遡る。きっかけは親父が中日花火大会を観覧してその豪華さにたいそう驚いて、家族にも見せてやろうと、毎年のように連れてきてくれたからだ。以来、いったい何回観覧しただろう。翌週の長良川全国花火大会がオーバーラップしてしまうが、50回開催のうち20回以上は確実に観覧していると思う。

 会場に着くのはいつも16時頃。当時は土曜半ドンの時代、親父が帰ってくるのをみんなで首を長くして待っていた。それから出発の支度をして向かうため、現地に着くといつもそのぐらいの時間になっていた。
 交通手段はほぼ決まって車で訪れていたと思う。どのような経路で、どのあたりに駐車していたのかは、全く記憶に残っていない。でも、長良川公園北側一帯の何処かに止めていたのは何となく覚えている。当時はまだ岐阜メモリアルセンターも今ほど立派に整備されていなかったし、国際会議場もルネッサンスホテル(現岐阜都ホテル)もなかった。稀に金華橋方面から観覧するため、岐阜市役所付近に止めた事もあった。
 ドーン、ドーンと遠くから胸奮わせる音が聞こえてくる。今も昔も変わらない昼花火の音だ。花火の音がどんど大きくなるにつれて、胸の高鳴り、ときめきが増してくる。カラースモークや雷が見えてくると、はやる気持ちを抑えきれなくなる、親を急かして小走りになって会場を目指した。土手に上がると眼下にには観衆で埋まる長良川公園が拡がっていた。
 「ここから観る花火が一番なんだ」観覧はいつも長良川公園と決まっていた。多少遅れても、座れないことは絶対にない。長良川公園が駄目でも、河原に降りて観覧できるからだ。立入禁止を示すロープのまん前に陣取るのが迫力があって私的には好みであった。ちなみに、迫力といえば金華橋側から河川敷に降りて、立入禁止のロープのまん前から鑑賞すると、殆ど頭上といった大迫力を味わうことができる。ところが、金華橋側は堤防道路からほぼ垂直にコンクリート護岸が河川敷に切れ落ちて危険だとしてあまり観覧しなかった。河川敷から堤防道路に上がる階段も一箇所しかなく、これがボトルネックとなっていつも大混雑するのだ。今となっては子供を含む家族連れで、金華橋側から観覧できなかったのも納得が行く。

 お小遣いの500円を握りしめて軒を連ねるとりどりの夜店巡りを楽しみ、時には長良川で水遊びもした。開幕直前になると必ずやってくる中日新聞のヘリに向かって何度も手を振った。何もかもが目移りするほどに華やかで、開幕までの待ち時間も全く苦にならなかった。そんな経験を毎年積まさせてもらったことが花火好きの魂を醸成したのだと思う。
 眼前にズラリと仕掛が立ち並び、昼間から絶えず花火が上がっていた。この光景に際すると、今自分は日本一の花火大会に居るんだと沸き立つ興奮を覚えた。中日花火大会は私の幼少時代、そして夏休みの自慢だった。

スターマイン2者同時打と単打
左 真夏の涼風 田畑煙火
右 河畔に友禅模様 三遠煙火
中央 4号早打
ごちゃ混ぜですがこれが中日です

 昼間っから花火がずっと上がっていて、それを眺めているうちにいつの間にか暗くなり、そして本番が始まっている。落ち着いたメロディが流される会場雰囲気がたまらなく好きで、無心になって彩り続ける花火に魅入った。
 始まったらラストまで常時花火を上げ続ける。全国から参集された煙火業者様の作品が、間を置かず次々に披露されていくのだ。せっかちでごちゃ混ぜ、明るいうちからお構いなくバシバシと打ち込んでいく物量任せの演出は、初めて観覧された方にはきっと理解できないと思うが、これが今も昔も変わらない中日花火大会のスタイルだ。ずっとこんな花火を見てきたので、おとなしい中日なんて想像できない。ある意味、天下府武の街、岐阜に相応しい豪華な花火大会と言える。

 芸協銘品集、創作とスターマインコンクールといった中日花火ならではの豪華な出し物を存分に楽しんだ。中でも終盤に登場したメロディ花火は素晴らしいパフォーマンス、優雅で雄大なメロディに乗ってリズム良く舞う花火にぞっこんだ。会場全体が大きな拍手に包まれた。
 04年、05年と状態が悪くて、まともに観覧できなかったが、今年はスッキリと記念大会を観覧できて心が満たされた。

 帰路は岐阜駅付近に宿を取っていたため歩いて帰った。歩いてみると、けっこう距離があって思っていた以上に疲労した。国道256号を歩いてるうちに、もうだいぶ前に廃線された岐阜駅から長良橋まで走っていた路面電車を思い出してしまった。中日で嫁さんをこんなに歩かせたことはなかったので、今回は悪いことをしてしまった。
 岐阜に泊まるのも異例だが、これも明日の豊田おいでんまつりに備えてのこと。昔は中日花火をスッキリ観覧できればそれで充分満足だったのに、ずいぶん贅沢になったものだ。子供の頃の思い出に、中日花火大会が観られなくなるような花火大会は観てはいけないと言われ、頑なに守っているのに、他に素晴らしい花火を知ってしまった。
 23時を過ぎると、駅に向かう人もめっきり減って、国道256号の渋滞もだいぶ解消されていた。さて、そろそろ寝るとしよう。 

 私が花火に魅入られたのは、まさに中日花火大会に出会ったから。子供の頃から場数を踏んだおかげで、雑踏や混雑に慣れっこになり、大人になって他にいろんな趣味を持っても、毎年のように中日花火大会に訪れたため、花火から離れることができなかった。妻と知り合って、初めて花火に誘ったのも中日から。あれから随分歳月が経ったが、毎年のようにこの花火を観覧できることの幸せをかみしめながら、人生を送っているような気がする。
 花火芸術に深いご理解を示し、各地の花火文化を支えて下さいます主催者様には、心から感謝申し上げます。これからもずっと観覧を続けていきたいと思います。

06年岐阜中日花火大会写真集

日本煙火芸術協会銘品集
4号 昇銀朴付万華鏡
愛知県 磯谷尚孝 様作
日本煙火芸術協会銘品集
4号 マジック流星群(2発写込)
静岡県 小口昭三 様作
創作花火コンクール
ミルククラウン
愛知県 加藤達也 様作
創作花火コンクール
煌く宇宙へのメッセージ
長野県 早川勇二 様作
創作花火コンクール
宇宙創世
静岡県 小口友義 様作
仕掛花火
ヤマニパッケージ
長野県 関島煙火
スターマインコンクール
夢一夜
長野県 田村煙火
スターマインコンクール
長良川花火の変遷
石川県 能登煙火




メロディ花火
愛知県 磯谷煙火
仕掛花火 中日新聞操業120周年記念
『いつまでも、地域と共に、中日新聞』
特大スターマイン日本煙火芸術協会特別作品
ときめきの満開花壇
仕掛花火 ナイアガラの滝
特大スターマイン(三基同時点火)
勇壮花壇の煌めき
岐阜県高木煙火・静岡県田畑煙火・静岡県イケブン

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