日記2006夏


2006 びわ湖大花火大会
2006年8月11日(金) 曇 19:30〜20:30
(プロローグ19:30〜、本番19:45〜)
滋賀県大津市 大津港沖琵琶湖上


 オープニング
 今年のびわ湖大花火大会は台風7号の接近によって、8月8日から11日に順延開催されている。ところが台風7号は日本列島に近づくと予想された進路から大きく東に逸れて、結果的に8月8日の花火開催に何ら影響を及ぼすことはなかった。しかしながら延期によって主催者等関係機関が受けたダメージは、相当なものだったと想像に難くない。1年前から予約でいっぱいという湖畔のホテルは対応に大わらわ、そんな様子がテレビや新聞で報道されており大変な1日だったと思われる。8日の夜は雨も強風も無いので知らずに現地を訪れた方もたくさんいたことだろう。大自然相手の花火大会なので、これも仕方ないことと分かってはいるのだが、なんとも釈然としない結末だ。こちらも観覧計画に狂いが生じ、11日に観覧を予定していた三国をキャンセルせざるを得なくなってしまった。個人的にはやはり8日に開催して欲しかった。
 さて仕切直しである。びわ湖は2年連続通算9回目の観覧。昨年、初めて対岸から観覧して、広大な空間いっぱいにリズム良く拡がる花火をカメラに収める楽しみを覚えてしまったので、今年はメインとなる大津市街地側から全容を撮りたいと心中期するものがあり、朝からとても張り切っていた。
 振り返ってみると過去8回の観覧場所は、初観覧だった94年がびわこ競艇場、05年が対岸の草津市、残りの6回は全てシンボル緑地公園から観覧している。シンボル緑地公園は西側台船のほぼ正面にあって迫力は折り紙付き、びわ湖花噴水が真っ正面に展開するフリーエリアの中でもとっておきのスペースであった。ところが昨年から有料席に没して、観覧場所の変更を余儀なくされたのだ。
 朝から大津港一帯、茶が崎、柳が崎付近に至るまで打上西側一帯を隈無く歩き回って、観覧場所を探した。大津港付近に敷かれた場所取りシート類は中止の翌日に一旦撤去されたと聞いていたが実際はだいぶ残っているように感じられた。ヨットハーバーに隣接するマンションの前、疎水の突堤付近、某ホテル前の湖畔等は自由に観覧できて実に良いポイントだと思う。足で稼いだ貴重な観覧場所の数々は今後の観覧に活かされることだろう。
 そんななか久しぶりにびわこ競艇場スタンドに入ってみた。普段は入場料が要るびわこ競艇場スタンドだが、びわ湖花火大会開催日は、地元へのサービスとしてスタンドが無料開放されているのだ。ここには思い出がある、初観覧でお世話になって以来、実に12年ぶりの入場であった。妻を連れて初めて遠出して花火を観たのがびわ湖大花火大会であり、観覧場所がびわこ競艇場スタンド席だったのでとても懐かしかった。
 傾斜のあるスタンド席から琵琶湖を見下ろすような素晴らしく見晴らしが効く環境下で花火観覧ができた旧競艇場は、02年の改装ですっかり装いを改め、4階建の立派な建物に生まれ変わっていた。それによって昔の面影はすっかり無くなってしまった。1階立ち見席が花火観覧場所となっており、湖に面した最前列はウッドデッキが敷きつめられ、開放感となごみある空間で花火観覧ができるのだが、湖面に映える花火を観る高さが欲しいところ。しかも打上をほぼ真横に見る位置関係にあるので、ここで観覧することはもう無いと思う。しかしながら、場内はエアコンが効いていて、売店もトイレもたくさんあってすこぶる快適であった。お客さんの入りも実にゆったりとしたもので、カップルや子供連れには人気の場所である。
 今年は打上西よりに場所を確保して、花火と大津市街地の夜景を狙える位置で観覧に臨んだ。相当に離れている両台船を少しでも並行に観覧できるように角度を稼いだつもりであったが、手前の打上台船から1キロ少々と、今年もやや遠花火となってしまった。例年どおりの風であれば、南寄り若しくは西寄りの風向きであるびわ湖だが、残念ながら昨年に続いてほぼ無風状態で花火を迎えることとなった。

青い鳥連打(西側台船)
 色鮮やかにライトアップされるびわ湖花噴水とプロローグ花火との共演がこれから始まる宴への期待を抱かせてくれる。何回も観覧している花火だけれど、初めての場所で臨むびわ湖はまた違うものがる。19時45分開幕、さぁ大怪獣のお出ましだ。
 定番の10号一斉打ち。空間いっぱいに放たれた大輪が一斉に咲き誇るお馴染みの度肝を抜くオープニングでスタートするはずなのに、あれれーっ、まさか飛ばなかったの?
 びわ湖といえばコンピュータを駆使したあらゆる方向への機能的な打上を実践する花火大会として知られ、それを観るのが毎年の楽しみであった。ところが今年目にしたびわ湖は、演出がすっかり大人しくなってどうにも面白みが無く、まるで別人のような姿に正直がっかりした。かつて見せた緩急が効いた広大な空間いっぱいにリズム良く拡がる演出はすっかり影を潜めてしまって、何だか物足りなく感じてならない・・・・・・。
 1キロ近く離れた2隻の台船のうち、花火が上がるのはほぼ決まって西側、有料席エリア前の台船ばかり。打上の8割は西側台船から上がっていると言っても過言ではなく、東側の台船からはお茶を濁す程度の打上がたまに入るくらいで、両台船揃った演出はめっきり減ってしまった。台船の間を埋めるだけの物量はなくなり、無駄に拡がる広大な空間に疑問を感じてならない。
 いったい誰のための花火大会をやっているのだろうか。事実上有料席エリア至上主義の花火大会になってしまったのかな。こんなことなら昔のように打上台船の距離を狭めて、均等に花火を上げるのが一番だと思う。その正面を有料席にして、せめて両サイドからは全ての花火が見渡せる程度のエリアに台船をまとめて、演出全体が見渡せるようにしてみてはと思うのだが。色々事情があるようでそれも無理かもしれない。
 大津駅構内の観光案内用ビデオに当時のびわ湖大花火大会の貴重な映像が見られる(3隻の台船から花火を上げていた頃のビデオ、確か空中ナイアガラのシーンがある)。懐かしい映像だ。初めてびわ湖を観覧したときの、世の中にこんな花火大会があるんだと頻りに感心した想い出が蘇ってくるようだ。いつまでもびわ湖大花火大会は、びわ湖大花火大会のままでいて欲しい。常時あらゆる角度に花火を打ち出す、まるで手に負えない大怪獣キングギドラが再び光臨する日を願って止まない。
06 びわ湖大花火大会写真集
夏でしょうか 湖上打ち出しスターマイン
湖上打ち出しスターマイン 両台船揃っての単打。めっきり減りました。
水中花火 エンディング 金の空中ナイアガラ
殆ど無風状態で煙が停滞しました。

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