日記2006秋


第24回 全国新作花火競技大会
2006年9月2日(土) 晴 19:00〜20:45
長野県諏訪市 上諏訪温泉諏訪湖畔


霧ヶ峰高原にて
白樺湖にて

 15日の本祭に続いての諏訪湖花火観覧となった。私的には大混雑する15日は避けて、ずっと新作の観覧を重ねてきたので、こちらの方が馴染みがあって好きである。それにしても、シーズンに2回も諏訪湖の花火が観覧できるなんて、今年はスペシャルな年だ。

 水海道が延期ということで、諏訪湖新作と重なって多くの花火ファンを悩ませたことであろう。こちらは諏訪湖の観覧は不変ではあるが、子供を連れて行くかどうかでギリギリまで悩んだ。でもやはりKissを見せてやりたいという気持ちには勝てない。結局、連れて行くことにした。宿も急ぎ確保(前泊)して、さて行くぞとばかりに、意気揚々と諏訪湖へ発つのだが、途中、思いもよらぬ事態が発生した。今年の諏訪湖はついている。

 2日土曜日、朝から雨の心配なんかいらない素敵な日和だった。好天を受けて、午前中は家族サービスに徹する。諏訪大社参拝、ビーナスラインのドライブと此の地の観光地巡りを存分に楽しんだ。霧ヶ峰は久々だ、高原のさわやかな涼風が気持ちよく、雄大な山々や平野部が一望に展開して素晴らしい眺めだった。温泉もそこら中にあって行き先は尽きない、そして夜は花火大会とくる。まさに観光と花火を満喫、なんて贅沢な一日だろう。諏訪湖はそんな楽しみ方が出来るのである。
 石彫公園の自由席ゲート前には、開門を待つ観衆の長蛇の列が形成されていた。土曜開催に移って初めての‘晴’とあって、お客さんの入りも盛況だ。日中は南よりの風が吹いて、会場全体が良い感じで花火観覧できそうで、自然と笑みがこぼれてくる。日陰では涼しいくらいの風が実に快適なのだ。15日に観覧した場所に目をやると、撮影時にお世話になった植え込みの木に花が咲いていた。
 暗くなると、対岸の夜景がくっきりと浮かび上がって素晴らしい眺めだった。良い感じに吹いていた風が弱まったのが少し気がかりだが、雨の心配がなくて何よりも嬉しい。今回は過去の悪夢を振り払えそうだ。

 19時、初島の前に長く伸びるストレート台をフルに使った5箇所ワイドスターマインで華々しく開幕を告げた。
 昨年から10号2発、5号5発に競技が変更されている。昨年は未観覧であったため、新ルールによる新作花火大会は初めてとなる。
 競技開始。5号そして10号ドカーン。うはっ!近い!デカイ!5号で充分といった位置で撮影していたため、とにかく10号の大きさに圧倒された。雄大な盆を描く錦冠菊は入りきらない、もう笑ってしまうばかりだった。ふっ、なんて幸せな奴だ。
 7号と10号の時はそんなに違いを感じなかったが、5号と10号の組合せということで、10号玉の大きさ、容積の違いによる圧倒的な表現力が何と言っても光っていた。ちなみに、5号、10号の競技といえば、伊勢の競技花火を思い出すのだが、伊勢では5号は10号を前に添花程度にしか感じることができないのに、こちらは5号、10号揃って一つのテーマを描いているため、やはり見応えがある。テーマに沿った音楽を駆使した雰囲気もたまらなく好きだ。
 千輪、マジック系、型物、引先の変化、霞草などをアレンジした多彩に富んだ作品が繰り返し登場して、本当に見応えがあった。時には割物の逸品が登場する、中でも多重芯一本(5号オール八重芯、10号オール四重芯)で勝負された作家様もいらして、それはそれで大歓迎、喜んで鑑賞させてもらった。何が飛び出すか分からない。だから新作は面白い。

かざぐるま 10号(5号1玉含)
北日本花火興業 今野義和 様作

 個人的には北日本様の作品「かざぐるま」の素晴らしい表現力に心から感動した。10号1発目のかざぐるま芯がこちらを向いてきれいに決まった時には、場内が感嘆の声でどよめくほどの秀逸な作品だった。
 写真は5号と10号を同時に写し込んだり、または別々に撮るといった工夫をして楽しんだ。5号を観てこれはずっと千輪系かな10号も一緒に写そう、いや今度は割物揃えだ別々にしよう。などと素人発想でいろいろ試してみたが、やはり近すぎてもう少し引いて大きさの違いが実感できるような撮り方が理想的。風向きは終始良い感じだったが、風力がやや弱かったのと、初島上空の大玉開花域の煙の掃けが悪くて、スターマイン直後に披露された競技花火が煙に埋没してしまう場面もみられた。
 競技はスイスイとスムーズに進行した。あまりにもペースが速かったのか、競技後半になると時間を稼ぐため、スポンサーの紹介や観光アナウンスをやたら流して、時間調整する一幕がみられた。
 時間稼ぎいえば、競技花火の合間に披露されたスターマインのラストが何と言っても印象的。とにかく長い、長い、時間かけまくりの超ロングスターマイン。ダブルでポツポツと小玉をいつまでも打ち続けるのには、なんじゃこれ?って唖然としたが、終了前には5箇所ワイドに展開して初島の大玉も積む怒濤の変化を見せて驚いた。実に5分ぐらいはかかったと思う。名物スターマインの登場か。

 審査結果が発表され、フィナーレはお馴染みのKiss of Fireを残すのみ。待ってましたの瞬間である。時間をかけるのなら、沖の花火師様がKissの点火を前にトーチを振る間、ナレーションを上手く流して胸が高鳴るようなサウンドと共に絶妙のハーモニーを創り出して、感動のフィナーレへと導いて欲しい。
 水上に完璧な半円を描く美しさは言葉にならない。芯入が惜しみなく使われ、思い切り弾けてくれる瑞瑞しさだけですっかり魅せられてしまう。打上はもう少し先にして、両サイドから徐々に迫りながらキスするまでの絶世の美しさを心ゆくまで魅せて、それから打上を積んだ方がより感動的じゃないか。初めてキスを観た時の震えるような感動がいまだに忘れられない。じっとKiss of Fireを見つめていた我が子のちっこい目には、どう映ったことだろうか。

 沖の花火師様とのエール交換とそれに続くお約束の打上を楽しみこれで本当に終了だ。表彰式にも久しぶりに参加して心からの拍手を送ることが出来た。やはり土曜開催ということで時間に余裕がある。翌日を気にしなくてもいいのは、嬉しいことだ。

06年 新作花火大会写真集
イナバウアー(10号2発写)
三遠煙火 野原幸明 様作
春風に吹かれて(10号1玉5号1玉写)
江濃煙火 柿木博幸 様作
上空サプライズ(10号1発目)
アルプス煙火 坂下敏隆 様作
雪割の華(10号1発目)
小松煙火 小松忠信 様作
ハナビフラッシュ(10号2発目)
中日本火工 福田幸治 様作
ファンタジーガーデン
(10号1玉5号1玉写)
加藤煙火 本田裕之 様作
きらめく夜空に千の花(10号2発目)
山内煙火店 山内俊幸 様作 
夜桜吹雪(10号1玉5号2玉写)
伊那火工堀内煙火店 柴田武春 様作
夜空に映る光の波紋(10号1発目)
臼井煙火 桑原宏司 様作
四重芯変化菊です
アレンジメント・フラワー(5号)
小口煙火 市川武彦 様作
優勝作品
かざぐるま (5号)
北日本花火興業 今野義和 様作
夕景の記憶(10号1玉5号2玉写)
太陽堂田村煙火店 西田昌弘 様作
夕景の記憶(10号2発目)
太陽堂田村煙火店 西田昌弘 様作
白閃蛍(10号1玉5号1玉写)
マルゴー 齋木 智 様作
LIMIT OF HANABI
(10号1玉5号1玉写)
高木煙火 高木政幸 様作
夏の終わり(10号1発目)
紅屋青木煙火店 宮内 光 様作
スターマイン エメラルド on The Sky スターマイン 新・諏訪湖の春 Kiss of Fire
単独でもうっとりする美しさ 八重芯入りです いつまでも絶世の水上花火でいて下さい

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